TK4-005地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(2) 資源、産業

天然ガスについての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

燃焼時の二酸化炭素排出が石炭や石油より少なく、日本へは液化したLNGの形でオーストラリアなどから輸入される

この問題のポイント

天然ガスの環境特性と輸送方法(パイプラインとLNG)の区別、日本の輸入先を問う。

解説

天然ガスは主成分がメタンの気体燃料で、燃焼時の二酸化炭素や大気汚染物質の排出が石炭・石油より少ないため、脱炭素社会への移行期のエネルギーとして需要が拡大してきた。生産はアメリカ・ロシアが上位である。
輸送方法は2つある。

  • パイプライン: 陸続きの地域で安価に大量輸送できる。ロシアからヨーロッパへの輸出が代表例だったが、2022年のウクライナ侵攻後、欧州は脱ロシア依存を急いでいる
  • LNG(液化天然ガス): 約マイナス162度に冷却して液化すると体積が約600分の1に縮小し、専用タンカーで海上輸送できる
    島国の日本はパイプラインを持たず、世界有数のLNG輸入国である。最大の輸入先はオーストラリアで、マレーシアやカタール、ロシアなどが続く。発電用燃料と都市ガスが主な用途である。

ひっかけポイント
液化で体積は「600倍」ではなく「600分の1」。日本の輸入はパイプラインではなくLNG船によるもので、最大輸入先はオーストラリアである。

選択肢の確認

①「燃焼時の二酸化炭素排出量は化石燃料の中で最も多い」
誤り。
誤答理由: 化石燃料の中で二酸化炭素排出が最も多いのは石炭であり、天然ガスは最も少ない部類である。

②「液化すると体積が約600倍に膨張するため、船での輸送はできない」
誤り。
誤答理由: 液化すると体積は約600分の1に縮小し、だからこそLNG船での海上輸送が可能になる。600倍に膨張では輸送できない。

③「日本はパイプラインを通じて輸入の大部分をロシアに依存している」
誤り。
誤答理由: 日本は海に囲まれ国際パイプラインを持たず、輸入はLNG船による。最大の相手はロシアではなくオーストラリアである。

④「燃焼時の二酸化炭素排出が石炭や石油より少なく、日本へは液化したLNGの形でオーストラリアなどから輸入される」
正しい。
正解。天然ガスは燃焼時の二酸化炭素排出が石炭・石油より少なく、島国の日本は液化したLNGをタンカーで輸入し、最大の輸入先はオーストラリアである。

覚えるポイント

  • 二酸化炭素排出は石炭・石油より少ない
  • 輸送はパイプラインとLNG(体積約600分の1)の2方式
  • 日本はLNGで輸入し最大の相手はオーストラリア

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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