TK7-039地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

インドの「緑の革命」について述べた文として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

1960年代以降、高収量品種の導入と灌漑・化学肥料の普及によって小麦や米の生産が増え、食料の自給がほぼ達成された

この問題のポイント

緑の革命の内容(高収量品種+灌漑+化学肥料)と成果(食料自給)、および残された課題を問う。

解説

独立後のインドは人口増加に食料生産が追いつかず、食料輸入と飢餓に苦しんだ。そこで1960年代半ばから、小麦や米の高収量品種を導入し、灌漑設備・化学肥料・農薬を組み合わせて収量を飛躍的に高める「緑の革命」が進められた。
中心となったのは灌漑の整ったパンジャブ地方などの小麦地帯で、小麦の生産は数倍に伸び、インドは食料穀物のほぼ自給を達成し、米の輸出国にもなった。
その一方で課題も残った。高収量品種の栽培には灌漑・肥料への投資が必要なため、資金力のある大地主層と貧しい小農・小作農との格差が拡大した。また、地下水の過剰な汲み上げによる地下水位の低下や、肥料・農薬による環境への負荷も指摘される。なお、牛乳の増産による酪農の発展は「白い革命」と呼ばれ、区別される。

ひっかけポイント
緑の革命は植林政策ではなく穀物増産の技術革新。成果(自給達成)と影の部分(格差拡大・地下水低下)の両面が問われる。白い革命(牛乳)との区別も頻出。

選択肢の確認

①「緑の革命の恩恵はすべての農家に均等に行き渡り、農家間の格差はまったく生じなかった」
誤り。
誤答理由: 灌漑や肥料に投資できる農家とできない農家の格差が拡大したことが緑の革命の課題であり、均等という記述は誤りである。

②「1960年代以降、高収量品種の導入と灌漑・化学肥料の普及によって小麦や米の生産が増え、食料の自給がほぼ達成された」
正しい。
正解。緑の革命は高収量品種・灌漑・化学肥料による増産で、インドは小麦・米の生産を伸ばし食料自給をほぼ達成した。

③「緑の革命とは、国土の森林面積を増やすための植林政策である」
誤り。
誤答理由: 緑の革命は穀物増産のための農業技術革新であり、植林政策ではない。名称からの連想によるひっかけである。

④「緑の革命の結果、インドの食料生産は大幅に減少した」
誤り。
誤答理由: 緑の革命によりインドの食料生産は大きく増加した。減少という記述は成果と正反対である。

覚えるポイント

  • 緑の革命は高収量品種・灌漑・化学肥料による穀物増産
  • パンジャブ地方が中心で食料自給をほぼ達成
  • 農家間格差や地下水低下が課題、牛乳増産は白い革命

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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