TK4-038地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(2) 資源、産業

アグリビジネスと穀物メジャーについての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

種子開発から流通・加工までを多国籍企業が担い、穀物メジャーは世界の穀物流通に大きな影響力を持つ

この問題のポイント

農業関連産業(アグリビジネス)の範囲と、穀物メジャーの役割、遺伝子組み換え作物の現状を問う。

解説

アグリビジネスとは、農業生産そのものだけでなく、種子・農薬・農業機械の開発供給から、集荷・貯蔵・輸送・加工・販売まで、農業に関連する事業の全体を担う産業をいい、多国籍企業が主役である。
その中核が穀物メジャーと呼ばれる巨大穀物商社で、世界各地に集荷施設と輸送網を持ち、穀物の国際流通と価格形成に大きな影響力を持つ。
また、種子・農薬企業は遺伝子組み換え(GM)作物を開発し、アメリカ・ブラジル・アルゼンチンなどでは大豆・とうもろこしの栽培面積の大部分をGM品種が占める。除草剤耐性や害虫抵抗性により生産効率を高める一方、安全性や生態系への影響、特定企業による種子の支配への懸念から、EUのように栽培・表示を厳しく規制する地域もある。
農業の工業化・グローバル化の光と影を示すテーマである。

ひっかけポイント
アグリビジネス=農家ではなく関連産業の企業群。GM作物は「全面禁止」ではなく、米州で広く栽培され欧州で規制が厳しいという地域差が問われる。

選択肢の確認

①「遺伝子組み換え作物は世界のどの国でも栽培が全面禁止されている」
誤り。
誤答理由: 遺伝子組み換え作物はアメリカ・ブラジルなどで広く栽培されており、世界一律の全面禁止という記述は誤りである。

②「種子開発から流通・加工までを多国籍企業が担い、穀物メジャーは世界の穀物流通に大きな影響力を持つ」
正しい。
正解。アグリビジネスは種子開発から流通・加工までを担う農業関連産業で、その中核の穀物メジャーは世界の穀物流通と価格形成に大きな影響力を持つ。

③「アグリビジネスとは各国の家族経営の零細農家だけを指す言葉である」
誤り。
誤答理由: アグリビジネスは農業に関連する企業群を指す言葉で、零細な家族経営農家だけを指すのではない。

④「穀物メジャーは穀物の国際流通から完全に撤退した」
誤り。
誤答理由: 穀物メジャーは現在も国際穀物流通の中枢を握っており、撤退したという事実はない。

覚えるポイント

  • アグリビジネスは種子から流通・加工までの農業関連産業
  • 穀物メジャーが国際穀物流通を左右する
  • GM作物は米州で普及、EUは規制が厳しい

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

TK4-037TK4-039