TK8-027地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

アメリカ合衆国の農業に大きな影響力を持つアグリビジネスの説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

種子・農薬の開発から農産物の集荷・加工・流通までを一体的に担う農業関連産業である

この問題のポイント

アグリビジネスの範囲を問う。生産の前後(資材供給と加工・流通)まで含む一体的な産業という理解が判断の軸。

解説

アグリビジネスとは、農業を中心に、その前後の工程まで含めた農業関連産業の総称である。
具体的には、種子・農薬・肥料・農業機械の開発と供給、農産物の集荷・貯蔵・加工・流通・販売、さらに金融や情報サービスまでを、巨大企業が一体的に担う。とくに穀物の国際流通を少数で支配する巨大商社は穀物メジャーと呼ばれ、世界の穀物価格に強い影響力を持つ。
アメリカの農業経営は、こうした企業と契約した大規模な企業的農業が主流で、遺伝子組み換え作物の種子開発などバイオテクノロジーとの結びつきも深い。農家は種子や販売をアグリビジネスに依存する構造となっている。
世界の食料供給の効率を高めた一方、少数の企業への支配の集中、家族経営農家の淘汰、モノカルチャー化などの課題も指摘される。「世界の食料庫」アメリカの強さの制度的背景として、適地適作・大規模機械化とセットで押さえたい。

ひっかけポイント
アグリビジネスは自給的農業の対極にある概念。農業「関連」産業であり、生産だけでなく前後の工程を含む点が核心。

選択肢の確認

①「農家が自給のためだけに小規模に行う農業のことである」
誤り。
誤答理由: 自給のための小規模農業はアグリビジネスの対極で、巨大企業による一体経営が特徴である。

②「農業とは無関係な観光業のことである」
誤り。
誤答理由: 観光業ではなく、農業の前後の工程まで含む農業関連の産業である。

③「政府がすべての農地を国有化して経営する制度である」
誤り。
誤答理由: 国有化の制度ではなく、民間企業が主体の産業構造を指す言葉である。

④「種子・農薬の開発から農産物の集荷・加工・流通までを一体的に担う農業関連産業である」
正しい。
正解。アグリビジネスは種子・農薬の開発から集荷・加工・流通までを一体的に担う農業関連産業の総称である。

覚えるポイント

  • アグリビジネス=種子から流通までの農業関連産業
  • 穀物メジャーが国際穀物流通を支配
  • アメリカの企業的農業を支える仕組み

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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