TK8-026地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

グレートプレーンズで行われているセンターピボット方式の農業の説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

地下水をくみ上げて回転式のアームで散水する灌漑農業で、地下水の枯渇が課題となっている

この問題のポイント

センターピボット灌漑の仕組みを問う。地下水利用の回転式散水と、オガララ帯水層の枯渇問題がセットの判断軸。

解説

センターピボットは、くみ上げた地下水を、中心を軸に回転する長いアームから散水する灌漑方式である。上空から見ると巨大な円形の農地が並ぶ景観をつくり、衛星画像の判読問題でも頻出である。
舞台は、西経100度以西の乾燥したグレートプレーンズである。地下に広がるオガララ帯水層という世界有数の地下水層をくみ上げることで、本来は放牧しかできなかった乾燥地で小麦やとうもろこし・飼料作物の栽培が可能になり、フィードロットでの肉牛肥育と結びついた農業地帯へ変貌した。
しかし、氷期以来の地下水の利用量が涵養量をはるかに上回り、帯水層の水位低下・枯渇が深刻化している。持続可能性を欠く農業用水利用の代表例として、環境問題の文脈でも出題される。
乾燥地の灌漑農業という点では、中央アジアのアラル海の縮小問題(過剰な取水)と並べて理解しておくとよい。

ひっかけポイント
水源は河川や雨水ではなく地下水(オガララ帯水層)。円形農地=センターピボットという景観の対応も覚えておく。

選択肢の確認

①「地下水をくみ上げて回転式のアームで散水する灌漑農業で、地下水の枯渇が課題となっている」
正しい。
正解。センターピボットはオガララ帯水層の地下水を回転式アームで散水する灌漑で、地下水の枯渇が課題となっている。

②「雨水のみに頼る天水農業で、灌漑は一切行われていない」
誤り。
誤答理由: センターピボットは灌漑農業そのもので、雨水だけに頼る天水農業という説明は正反対である。

③「水田に水を張って稲を栽培する集約的な農業である」
誤り。
誤答理由: 乾燥地での小麦・飼料作物栽培が中心で、水田に水を張る稲作は行われていない。

④「海水を直接農地にまいて塩に強い作物を育てる農業である」
誤り。
誤答理由: 海水をまけば塩害で作物は育たない。用いるのはくみ上げた地下水である。

覚えるポイント

  • センターピボット=地下水の回転式散水灌漑、円形農地
  • グレートプレーンズのオガララ帯水層を利用
  • 地下水枯渇が持続可能性の課題

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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