TK4-027地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(2) 資源、産業

新大陸で発達した企業的穀物農業についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

広大な農地で大型機械を用いて小麦などを大量生産し、労働生産性が極めて高い

この問題のポイント

企業的穀物農業の特徴(大規模・機械化・高い労働生産性)を、アジアの集約的農業と対比して問う。

解説

企業的穀物農業は、19世紀以降に新大陸で発達した、販売を目的とする大規模な穀物生産である。
特徴は次のとおり。

  • 一戸あたり数百〜数千ヘクタールという広大な経営規模
  • 大型トラクターやコンバインによる高度な機械化で、少人数で経営される
  • このため労働生産性は極めて高いが、粗放的なため単位面積あたりの収量(土地生産性)は比較的低い
    分布は、アメリカのグレートプレーンズ・プレーリー、カナダの平原3州、アルゼンチンの湿潤パンパ、オーストラリアの南東部、ウクライナ〜ロシアのチェルノーゼム(黒土)地帯など、肥沃な土壌の半乾燥〜半湿潤の平原である。
    これらの地域は世界の小麦輸出の中心であり、生産された穀物は穀物メジャーを通じて国際市場に流れる。降水量の変動による豊凶の差が国際価格を動かす点も特徴である。

ひっかけポイント
アジア式稲作(零細・労働集約・労働生産性低)との対比が最頻出。「労働生産性が高い=土地生産性も高い」とは限らない点を正確に。

選択肢の確認

①「狭い耕地に多くの労働力を投入するため、労働生産性は世界で最も低い」
誤り。
誤答理由: 狭い耕地に多くの労働力を投入するのはアジア式集約的農業の特徴で、大規模機械化経営の説明として正反対である。

②「生産された小麦はすべて農家の自家消費に回され、市場には出荷されない」
誤り。
誤答理由: 企業的穀物農業は販売目的の商業的農業で、生産物は国際市場へ大量に出荷される。自家消費中心という説明は逆である。

③「ヨーロッパの都市国家で最初に成立した農業形態である」
誤り。
誤答理由: 企業的穀物農業は19世紀以降の新大陸(北米・アルゼンチンなど)で発達した形態で、ヨーロッパの都市国家起源ではない。

④「広大な農地で大型機械を用いて小麦などを大量生産し、労働生産性が極めて高い」
正しい。
正解。企業的穀物農業は数百ヘクタール規模の農地で大型機械により小麦などを生産し、少人数経営のため労働生産性が極めて高い。

覚えるポイント

  • 大規模・機械化・少人数で労働生産性が極めて高い
  • グレートプレーンズ・パンパ・黒土地帯などに分布
  • 世界の小麦輸出の中心で国際価格に影響

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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