TK4-028地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(2) 資源、産業

企業的牧畜についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

広大な牧場で肉牛や羊を商業的に飼育する形態で、アメリカでは肥育場で牛を集中的に肥育するフィードロットが発達した

この問題のポイント

企業的牧畜の性格(大規模・商業的)とフィードロットの意味、主な分布地域を問う。

解説

企業的牧畜は、新大陸の半乾燥地域を中心に、広大な牧場で肉牛・羊を市場向けに飼育する大規模な商業的牧畜である。
分布と特徴は、

  • アメリカ: グレートプレーンズの大牧場で子牛を育て、フィードロットと呼ばれる肥育場でとうもろこしなどの濃厚飼料を与えて短期間で集中的に肥育する方式が発達した
  • アルゼンチン: パンパでの肉牛飼育。牛肉は主要輸出品
  • オーストラリア: 内陸の乾燥地域で(羊毛)、北部・東部で肉牛。地下水を利用する大鑽井盆地の牧羊が有名
  • ブラジル: セラードやアマゾン周辺での肉牛飼育の拡大が森林破壊の要因となっている
    冷凍船の発明(19世紀後半)により新大陸から欧州への食肉輸出が可能になったことが、この形態の発達を促した。現在は肉類需要の世界的増加を背景に拡大が続くが、放牧地拡大による環境負荷や、牛のげっぷに含まれるメタンの温室効果も課題とされる。

ひっかけポイント
遊牧(自給的・移動)との区別が基本。フィードロット=放牧ではなく濃厚飼料による集中肥育、という内容の理解が問われる。

選択肢の確認

①「水と草を求めて家畜とともに移動する伝統的な牧畜である」
誤り。
誤答理由: 水と草を求めて移動する伝統的牧畜は遊牧であり、定住的で市場向けの企業的牧畜とは別である。

②「この形態の牧畜は、ヨーロッパアルプスの山岳地帯だけでみられる」
誤り。
誤答理由: 企業的牧畜はアメリカ・アルゼンチン・オーストラリアなど新大陸に広く分布し、アルプス限定ではない。アルプスでみられるのは移牧である。

③「広大な牧場で肉牛や羊を商業的に飼育する形態で、アメリカでは肥育場で牛を集中的に肥育するフィードロットが発達した」
正しい。
正解。企業的牧畜は新大陸の広大な牧場で肉牛・羊を市場向けに飼育する形態で、アメリカでは濃厚飼料で集中的に肥育するフィードロットが発達した。

④「家族の自給のために数頭の家畜を庭先で飼う形態である」
誤り。
誤答理由: 庭先での数頭の自給的飼育は零細な家畜飼育であり、大規模・商業的という企業的牧畜の定義に反する。

覚えるポイント

  • 新大陸の広大な牧場で肉牛・羊を商業的に飼育
  • アメリカのフィードロットは濃厚飼料での集中肥育
  • アルゼンチンのパンパ、豪州の牧羊が代表例

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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