TK4-029|地理総合・地理探究 対策問題
プランテーション農業についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
熱帯・亜熱帯で輸出向けの単一の商品作物を大規模に栽培する農業で、植民地時代に欧米資本によって開かれたものが多い
この問題のポイント
プランテーション農業の性格(輸出指向・単一栽培・植民地起源)と、モノカルチャー経済の問題を問う。
解説
プランテーション農業は、熱帯・亜熱帯地域で、輸出を目的とする単一の商品作物(コーヒー・カカオ・茶・天然ゴム・バナナ・サトウキビ・油やしなど)を大農園で栽培する農業である。
植民地時代に欧米の資本と技術、現地や移民の安価な労働力を組み合わせて開かれたものが多く、独立後は現地政府や国内資本に経営が移った例も多いが、多国籍企業(バナナのアグリビジネスなど)の影響力は依然大きい。
特定の一次産品の輸出に国の経済が依存する状態をモノカルチャー経済といい、
- 国際価格の変動や天候不順で輸出収入が激しく上下する
- 食料生産が後回しになり食料輸入に頼りがちになる
という不安定さを抱える。ガーナ(カカオ)やエチオピア(コーヒー)などが典型とされ、価格保障や公正な取引を目指すフェアトレードの取り組みも広がっている。
ひっかけポイント
「多品種・自給向け」は正反対の内容。単一特化はむしろ価格変動に弱くなるという因果が問われる。
選択肢の確認
①「単一作物への特化により、生産国の経済は国際価格の変動の影響を受けなくなる」
❌ 誤り。
誤答理由: 単一作物への特化はモノカルチャー経済を生み、国際価格変動の影響をむしろ強く受ける。影響を受けなくなるという記述は逆である。
②「熱帯・亜熱帯で輸出向けの単一の商品作物を大規模に栽培する農業で、植民地時代に欧米資本によって開かれたものが多い」
✅ 正しい。
正解。プランテーション農業は熱帯・亜熱帯で輸出向け商品作物を単一・大規模に栽培する農業で、植民地時代に欧米資本と現地労働力で開かれたものが多い。
③「国内の自家消費向けに多品種の作物を少量ずつ栽培する農業である」
❌ 誤り。
誤答理由: 国内自給向けの多品種少量栽培は自給的農業の説明で、輸出向け単一栽培というプランテーションの性格と正反対である。
④「冷帯の針葉樹林地帯で発達した牧畜中心の農業である」
❌ 誤り。
誤答理由: プランテーションは熱帯の耕作農業であり、冷帯の牧畜という説明は気候帯も内容も誤りである。
覚えるポイント
- 熱帯で輸出向け商品作物を単一・大規模に栽培
- 植民地時代の欧米資本に起源を持つものが多い
- モノカルチャー経済は価格変動に弱くフェアトレードが対策の一つ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。