TK4-021|地理総合・地理探究 対策問題
熱帯地域の焼畑農業についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
森林を焼いた灰を肥料としてキャッサバやタロイモなどを栽培し、地力が衰えると耕地を移動する
この問題のポイント
焼畑農業の仕組み(草木灰・移動・休閑)と栽培作物、持続性の条件を問う。
解説
焼畑農業は、熱帯の伝統的な自給的農業で、森林や草原を伐採して焼き払い、草木灰を肥料として作物を栽培する。
熱帯の土壌(ラトソル)はやせているため、数年耕作すると地力が衰える。そこで耕地を放棄して別の場所に移り、元の土地は10年以上の休閑で森林と地力の回復を待つ。この移動と休閑のサイクルが焼畑の本質である。
栽培されるのはキャッサバ・タロイモ・ヤムイモなどのいも類や陸稲・とうもろこしで、アマゾン・アフリカ中部・東南アジアの山地などで行われてきた。
十分な休閑期間が保たれれば持続可能な農業だが、人口増加や商品作物栽培の拡大で休閑期間が短縮されると、地力が回復せず森林の減少や土地の荒廃を招く。焼畑=森林破壊と単純に断定せず、サイクルの崩れが問題であると理解することが重要である。
ひっかけポイント
「連作・化学肥料」は焼畑と正反対の近代農業の特徴。作物もいも類が中心で、小麦などとの入れ替えに注意。
選択肢の確認
①「小麦を単一栽培して全量を輸出する企業的農業である」
❌ 誤り。
誤答理由: 焼畑の作物はいも類など自給用が中心で、小麦の単一栽培・全量輸出は企業的農業やプランテーションの発想である。
②「森林を焼いた灰を肥料としてキャッサバやタロイモなどを栽培し、地力が衰えると耕地を移動する」
✅ 正しい。
正解。焼畑は森林を焼いた草木灰を肥料にキャッサバ・タロイモなどを栽培し、地力が衰えると移動して長い休閑で回復を待つ熱帯の自給的農業である。
③「化学肥料を大量に投入して同じ土地で連作を続ける農業である」
❌ 誤り。
誤答理由: 化学肥料による連作は近代農業の方法で、灰を肥料に移動を繰り返す焼畑の仕組みと正反対である。
④「寒帯のツンドラ地域で広く行われている農業である」
❌ 誤り。
誤答理由: 焼畑は熱帯の森林地域の農業であり、樹木の乏しい寒帯のツンドラでは行われない。
覚えるポイント
- 草木灰を肥料にいも類などを栽培する自給的農業
- 数年で移動し長い休閑で地力を回復させる
- 人口増による休閑短縮が森林減少につながる
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。