TK4-022地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(2) 資源、産業

乾燥地域の遊牧とオアシス農業についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

遊牧は水と草を求めて家畜とともに移動する牧畜で、オアシス農業では外来河川や地下水路の水を使いナツメヤシなどを栽培する

この問題のポイント

乾燥帯の2つの伝統的生業(遊牧・オアシス農業)の内容と、水の得方の工夫を問う。

解説

降水量の少ない乾燥帯では、水の制約に適応した生業が発達した。
遊牧は、自然の水と草を求めて家畜とともに移動する粗放的な牧畜である。西アジア・北アフリカでは羊・ヤギ・ラクダ、中央アジアのステップでは馬や羊、チベット高原ではヤク、北極海沿岸のツンドラではトナカイが飼われる。モンゴルの移動式住居ゲルのように、移動に適した生活様式を伴う。近年は定住化政策や国境管理で遊牧民は減少している。
オアシス農業は、水の得られる場所に定住して行う集約的な灌漑農業である。水源は、

  • 湧水や外来河川(ナイル川・ティグリス川など湿潤地域から乾燥地域へ流れる川)
  • 地下水路(イランのカナート、北アフリカのフォガラ、アフガニスタンのカレーズ)
    であり、蒸発を防ぐため地下に水路を通す知恵が生まれた。ナツメヤシ・小麦・綿花などが栽培される。

ひっかけポイント
遊牧は「移動」、酪農は「定住・商業的」で正反対。カナートなど地下水路の名称と国(イラン=カナート)の対応も頻出。

選択肢の確認

①「遊牧は水と草を求めて家畜とともに移動する牧畜で、オアシス農業では外来河川や地下水路の水を使いナツメヤシなどを栽培する」
正しい。
正解。遊牧は水と草を求めて家畜と移動する乾燥帯などの粗放的牧畜で、オアシス農業は外来河川やカナートなどの水を使いナツメヤシ・小麦を栽培する。

②「遊牧は同じ牧場に定住して乳牛を飼い、生乳を都市に出荷する牧畜である」
誤り。
誤答理由: 定住して乳牛を飼い生乳を出荷するのは酪農の説明で、移動を本質とする遊牧とは異なる。

③「オアシス農業では豊富な降水を利用して稲作が広く行われている」
誤り。
誤答理由: オアシス農業は乏しい水を灌漑で得る農業であり、豊富な降水を利用した稲作という前提が乾燥帯の実態に反する。

④「乾燥地域では水が得られないため、農業は一切行われていない」
誤り。
誤答理由: 乾燥地域でも外来河川・地下水路・湧水を利用したオアシス農業が古くから行われており、農業が一切ないという記述は誤りである。

覚えるポイント

  • 遊牧は水と草を求めて移動(羊・ヤギ・ラクダ・トナカイ)
  • オアシス農業は外来河川・カナートなどの水で灌漑
  • 代表作物はナツメヤシ・小麦・綿花

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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