TK7-048|地理総合・地理探究 対策問題
西アジアの乾燥地域における農業について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
湧水や外来河川の水が得られるオアシスで、なつめやしや小麦の栽培が行われてきた
この問題のポイント
乾燥地域の農業の立地(オアシス)と作物(なつめやし・小麦)、外来河川の定義を問う。
解説
西アジアの大部分は乾燥帯(BW・BS)に属し、降水に頼る農業は難しい。そこで農業は、水の得られる場所=オアシスに限られて発達した。オアシスには、山麓の湧水や地下水によるもののほか、外来河川の沿岸に開けたものがある。
外来河川とは、湿潤地域に水源をもち、乾燥地域を貫いて流れる川のことで、ティグリス川・ユーフラテス川やエジプトのナイル川が代表例である。メソポタミアの灌漑農業は外来河川に依存してきた。
オアシス農業の代表的な作物が、乾燥と高温に強いなつめやしである。実(デーツ)は貴重な食料で、樹陰では小麦や野菜も栽培される。ただし、乾燥地の灌漑では蒸発により塩分が地表に集積する塩害が起こりやすく、古代から現代まで続く課題となっている。
ひっかけポイント
外来河川は「逆流する川」ではなく「湿潤地域から乾燥地域へ流れ込む川」。乾燥帯でも水が得られる場所では農業が成立する点を押さえる。
選択肢の確認
①「乾燥帯では水がまったく得られないため、農業はいっさい行われていない」
❌ 誤り。
誤答理由: 乾燥帯でもオアシスや外来河川沿いでは水が得られ、灌漑農業が古くから行われてきた。
②「湧水や外来河川の水が得られるオアシスで、なつめやしや小麦の栽培が行われてきた」
✅ 正しい。
正解。乾燥地域の農業は水の得られるオアシスに立地し、なつめやしや小麦が栽培されてきた。
③「オアシス農業の中心は、豊富な降水を利用した稲の二期作である」
❌ 誤り。
誤答理由: 稲の二期作は高温多雨の地域の農業である。降水の乏しい乾燥帯のオアシスでは、なつめやしや小麦が中心となる。
④「外来河川とは、河口から内陸へ向かって逆流する川のことである」
❌ 誤り。
誤答理由: 外来河川とは湿潤地域に源をもち乾燥地域を貫流する川のことであり、逆流する川という定義は誤りである。
覚えるポイント
- 乾燥帯の農業はオアシスに立地する
- 外来河川(ティグリス・ユーフラテス・ナイル)が灌漑を支える
- 代表作物はなつめやし、灌漑地では塩害が課題
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。