TK-A3-01|地理総合・地理探究 対策問題
世界の農業の形態についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
アジアのモンスーン地域では狭い耕地に多くの労働力を投入する集約的な稲作が行われ、土地生産性は高いが労働生産性は低い傾向がある
この問題のポイント
農業形態を土地生産性・労働生産性という2つの指標で比較できるかを問う。「アジア=集約的・土地生産性高」「新大陸=企業的・労働生産性高」の対比が軸になる。
解説
農業の形態は、経営規模や生産の目的によって特徴づけられ、土地生産性(単位面積あたりの収量)と労働生産性(労働者一人あたりの生産量)の2指標で比較される。
アジアのモンスーン地域の稲作は、人口密度が高く一戸あたりの耕地が狭いため、家族の労働力を集中的に投入する集約的(労働集約的)な農業である。単位面積からの収量は多く土地生産性は高いが、一人あたりでみた労働生産性は低い。
対照的に、アメリカやオーストラリアなどの企業的穀物農業・企業的牧畜は、広大な土地で大型機械を使い少人数で経営するため、労働生産性が極めて高い一方、粗放的な経営で土地生産性は必ずしも高くない。
このほか、熱帯の焼畑農業(森林を焼いた灰を肥料とする移動式の農業)、乾燥地域の遊牧(水と草を求めて家畜とともに移動する牧畜)、ヨーロッパの混合農業・酪農などが、自然条件と社会条件に応じて分布している。
ひっかけポイント
土地生産性と労働生産性の入れ替えが最頻出。焼畑は熱帯、遊牧は乾燥地域・寒冷地域の形態であり、分布地域を入れ替えた選択肢に注意する。
選択肢の確認
①「焼畑農業は、北アメリカのプレーリーで行われている代表的な農業形態である」
❌ 誤り。
誤答理由: 焼畑農業は熱帯の森林地域で行われる移動式農業である。プレーリーは企業的穀物農業などの舞台であり結び付かない。
②「遊牧は降水量の多い湿潤地域を中心に行われる移動式の農業である」
❌ 誤り。
誤答理由: 遊牧は乾燥地域や寒冷地域で水と草を求めて移動する牧畜であり、湿潤地域中心という説明は分布が誤っている。
③「アジアのモンスーン地域では狭い耕地に多くの労働力を投入する集約的な稲作が行われ、土地生産性は高いが労働生産性は低い傾向がある」
✅ 正しい。
正解。モンスーンアジアの稲作は狭い耕地に多くの労働力を投入する集約的農業で、土地生産性は高いが労働生産性は低いという特徴をもつ。
④「アメリカなどの企業的穀物農業は、単位面積あたりに大量の労働力を投入するため労働生産性が極めて低い」
❌ 誤り。
誤答理由: 企業的穀物農業は大型機械により少人数で広大な土地を経営するため、労働生産性は世界最高水準に高い。
覚えるポイント
- アジアの稲作=集約的、土地生産性高・労働生産性低
- 新大陸の企業的農業=大規模機械化、労働生産性高
- 焼畑=熱帯、遊牧=乾燥・寒冷地域の形態
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。