TK-A2-04|地理総合・地理探究 対策問題
温暖湿潤気候(Cfa)と西岸海洋性気候(Cfb)の比較として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
Cfaは主に大陸東岸に分布して夏は高温多湿となり、Cfbは偏西風の影響を受ける大陸西岸に分布して夏も冷涼で気温の年較差が小さい
この問題のポイント
同じCf(年中湿潤の温帯)でも、大陸の東岸と西岸で性格が異なることを問う。「東岸=Cfa・年較差大」「西岸=Cfb・年較差小」の対比で解ける。
解説
温暖湿潤気候(Cfa)と西岸海洋性気候(Cfb)は、どちらも年中降水のある温帯(Cf)だが、最暖月の気温で区分され(aは22度以上、bは22度未満)、分布と成因が対照的である。
Cfaは緯度25〜40度の大陸東岸に分布する。季節風(モンスーン)の影響で、夏は海洋からの湿った風により高温多湿、冬は大陸からの風により低温となり、気温の年較差が大きい。東京、中国の上海、アメリカ南東部、アルゼンチンのブエノスアイレスが代表である。
Cfbは緯度40〜60度の大陸西岸に分布する。年間を通じて海洋から吹く偏西風と**暖流(北大西洋海流など)**の影響を受けるため、高緯度のわりに冬は温和で、夏も冷涼、年較差が小さい。パリやロンドンなど西ヨーロッパの大部分が代表である。
同緯度でも大陸の東岸と西岸で気候が大きく異なることは、大気大循環と海流から気候を理解する軸となる。
ひっかけポイント
東京=Cfa、パリ=Cfbという都市の対応の入れ替えが定番。「西岸」海洋性気候という名称どおりCfbは大陸西岸であり、東岸に置く選択肢は誤り。夏乾燥はCs(地中海性気候)の特徴である。
選択肢の確認
①「Cfaは主に大陸東岸に分布して夏は高温多湿となり、Cfbは偏西風の影響を受ける大陸西岸に分布して夏も冷涼で気温の年較差が小さい」
✅ 正しい。
正解。Cfaは大陸東岸で季節風の影響を受け夏に高温多湿、Cfbは大陸西岸で偏西風と暖流の影響により夏も冷涼で年較差が小さい。
②「Cfbは主に大陸東岸に分布し、季節風の影響で夏に高温となる」
❌ 誤り。
誤答理由: Cfbは名称どおり大陸西岸に分布し、偏西風の影響を受ける。大陸東岸の季節風気候はCfaである。
③「Cfaは夏に乾燥し冬に降水が集中する気候区である」
❌ 誤り。
誤答理由: 夏に乾燥するのは地中海性気候(Cs)である。Cfaは年中湿潤で、むしろ夏に降水が多い。
④「東京は西岸海洋性気候(Cfb)、パリは温暖湿潤気候(Cfa)に属する」
❌ 誤り。
誤答理由: 都市と気候区の対応が逆である。東京は温暖湿潤気候(Cfa)、パリは西岸海洋性気候(Cfb)に属する。
覚えるポイント
- Cfa=大陸東岸・季節風・夏高温多湿・年較差大(東京)
- Cfb=大陸西岸・偏西風と暖流・夏冷涼・年較差小(パリ・ロンドン)
- 区分基準は最暖月22度(a以上・b未満)
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。