TK2-B09地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(1) 自然環境

西岸海洋性気候(Cfb)の成因についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

一年を通じて偏西風と暖流の影響を受けるため、高緯度のわりに冬は温和で、降水量の季節変化が小さい

この問題のポイント

Cfbの成因を大気大循環と海流から説明できるかを問う。「通年の偏西風+暖流」という組合せと「年較差・降水変化が小さい」という結果の対応で解ける。

解説

西岸海洋性気候(Cfb)は、緯度40〜60度の大陸西岸に分布する温帯気候である。
成因の核心は、一年を通じて海洋から吹き付ける偏西風にある。西ヨーロッパでは、偏西風が暖流の
北大西洋海流
の上を渡って暖かく湿った空気を運び続けるため、高緯度のわりに冬は温和で、夏は冷涼、気温の年較差が小さい海洋性の気候となる。降水は特定の季節に偏らず、年間を通じて平均的にもたらされる。しとしとと降る雨と曇天が多いのが特徴である。
分布は西ヨーロッパ(イギリス・フランス・ドイツなど)が中心で、南半球ではニュージーランドやオーストラリア南東部、チリ南部にみられる。
植生・農業との対応では、ブナなどの落葉広葉樹林が広がり、冷涼でも育つ牧草を生かした酪農や、飼料作物と家畜を組み合わせた混合農業が発達した。パリ・ロンドン・ベルリンなど、雨温図で「気温の変化がなだらかで降水が平ら」なグラフはCfbと判別する。

ひっかけポイント
夏雨集中は季節風地域のCw・Cfa、極端な乾燥は乾燥帯の説明。Cfbは「平らな降水と小さい年較差」が特徴で、分布は緯度40〜60度の西岸である点も数値で問われる。

選択肢の確認

①「夏の強い季節風が海洋から吹き込むため、降水が夏に集中する」
誤り。
誤答理由: 夏の季節風による降水集中は大陸東岸のCwやCfaの特徴である。Cfbの降水は季節に偏らない。

②「一年中亜熱帯高圧帯に覆われるため、降水量が極めて少ない」
誤り。
誤答理由: 一年中亜熱帯高圧帯に覆われて乾燥するのは砂漠気候の成因である。Cfbは偏西風による適度な降水がある。

③「西岸海洋性気候は緯度10度付近の大陸西岸を中心に分布する」
誤り。
誤答理由: Cfbの分布は緯度40〜60度の大陸西岸である。緯度10度付近は熱帯であり、分布する緯度帯が全く異なる。

④「一年を通じて偏西風と暖流の影響を受けるため、高緯度のわりに冬は温和で、降水量の季節変化が小さい」
正しい。
正解。Cfbは一年を通じて偏西風と暖流の影響を受けるため、冬温和・夏冷涼で年較差が小さく、降水も年間を通じて平均的である。

覚えるポイント

  • Cfb=通年の偏西風+暖流、冬温和・夏冷涼・年較差小
  • 分布は緯度40〜60度の大陸西岸(西ヨーロッパ中心)
  • 酪農・混合農業と結び付く

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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