TK2-B10地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(1) 自然環境

冷帯(亜寒帯)の気候についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

冷帯は北半球にのみ分布し、シベリア東部には冬の降水が少なく寒さが極めて厳しい冷帯冬季少雨気候(Dw)がみられる

この問題のポイント

冷帯の分布の特徴(北半球のみ)と、Df・Dwの区別を問う。「南半球に冷帯がない理由」と「シベリア東部=Dw」の対応がわかれば解ける。

解説

冷帯(亜寒帯、D)は、最寒月が氷点下3度未満・最暖月が10度以上の気候帯で、短い夏と長く厳しい冬をもつ。タイガと呼ばれる針葉樹林が広がり、林業が盛んである。
重要な特徴は、冷帯が北半球にのみ分布することである。南半球の該当する緯度帯(40〜60度台)には広い大陸がほとんどなく、海洋の影響で気温の年較差が大きくならないため、冷帯気候が成立しないのである。
冷帯は降水配分で2つに分かれる。冷帯湿潤気候(Df)は年間を通じて降水があり、モスクワや札幌が代表である。冷帯冬季少雨気候(Dw)は、冬にシベリア高気圧に覆われて降水が少なく、放射冷却で世界で最も寒さが厳しい地域となる。シベリア東部が典型で、イルクーツクやヤクーツク周辺が代表例である。北半球の寒極とされるオイミャコンでは氷点下70度近い記録がある。
地下には
永久凍土
が広がり、建物の熱で凍土が融けて傾くのを防ぐ高床式の建物がみられる。

ひっかけポイント
「南半球にも冷帯がある」が定番の誤りで、大陸配置から理由ごと覚える。イルクーツク=Dwは都市と気候区の対応の頻出例であり、Cfaなど温帯とする選択肢に注意。

選択肢の確認

①「冷帯は南半球の高緯度地域にも広く分布している」
誤り。
誤答理由: 南半球の緯度40〜60度台には広い大陸がないため、冷帯気候は成立しない。北半球のみという分布が冷帯の重要な特徴である。

②「冷帯湿潤気候(Df)の地域では、一年を通じて樹木が全く生育できない」
誤り。
誤答理由: Dfを含む冷帯にはタイガと呼ばれる針葉樹林が広がる。樹木が生育できないのは寒帯(E)の説明である。

③「イルクーツクなどシベリア東部の都市は、温暖湿潤気候(Cfa)の代表例である」
誤り。
誤答理由: イルクーツクは冷帯冬季少雨気候(Dw)の代表都市である。Cfaは東京などの温暖湿潤気候であり、対応が誤っている。

④「冷帯は北半球にのみ分布し、シベリア東部には冬の降水が少なく寒さが極めて厳しい冷帯冬季少雨気候(Dw)がみられる」
正しい。
正解。冷帯は広い大陸のある北半球にのみ分布し、シベリア東部には冬にシベリア高気圧に覆われ極寒となる冷帯冬季少雨気候(Dw)がみられる。

覚えるポイント

  • 冷帯は北半球のみ(南半球に対応する大陸がない)
  • Df=年中降水(モスクワ・札幌)、Dw=冬乾燥・極寒(イルクーツク)
  • タイガと永久凍土、高床式の建物が特徴

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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