TK2-B04|地理総合・地理探究 対策問題
海流と気候の関係についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
ヨーロッパ西岸は暖流の北大西洋海流と偏西風の影響を受けるため、同緯度の大陸東岸と比べて冬でも温和な気候となる
この問題のポイント
海流が沿岸気候に与える影響を問う。「暖流+偏西風=高緯度でも温和」「寒流沿岸=大気が安定し乾燥」という2つの型がわかれば解ける。
解説
海流は低緯度と高緯度の熱をやり取りし、沿岸の気候を大きく左右する。
暖流の代表が北大西洋海流である。メキシコ湾流から続くこの暖流の上を偏西風が吹き渡り、暖かく湿った空気をヨーロッパ西岸に運ぶ。このため西ヨーロッパは高緯度のわりに冬が温和な西岸海洋性気候(Cfb)となる。ロンドンやパリは樺太とほぼ同緯度だが、冬の平均気温は氷点下にならない。ノルウェーの港が高緯度でも凍結しないのも暖流の恵みである。
一方、寒流の沿岸では、冷たい海面に接した下層の大気が冷やされて安定し、上昇気流が起こりにくいため降水が少なく、霧が発生しやすい。ペルー海流沿いのアタカマ砂漠、ベンゲラ海流沿いのナミブ砂漠は、この仕組みでできた海岸砂漠である。
また、暖流と寒流が出会う潮目(潮境)では、栄養分が豊かでプランクトンが繁殖するため好漁場となる。三陸沖(黒潮と親潮)が代表である。
ひっかけポイント
「高緯度なのに温和」なヨーロッパ西岸の説明は、暖流+偏西風のセットで問われる。寒流沿岸は「乾燥」であり多雨とする説明は逆。潮目は好漁場であり、漁場が消えるという説明も誤り。
選択肢の確認
①「ヨーロッパ西岸は暖流の北大西洋海流と偏西風の影響を受けるため、同緯度の大陸東岸と比べて冬でも温和な気候となる」
✅ 正しい。
正解。西ヨーロッパは暖流の北大西洋海流の上を吹き渡る偏西風が熱を運ぶため、高緯度のわりに冬が温和なCfb気候となる。
②「ヨーロッパ西岸は寒流の影響を受けるため、同緯度の他地域より冬の寒さが厳しい」
❌ 誤り。
誤答理由: ヨーロッパ西岸に沿って流れるのは暖流の北大西洋海流であり、寒流による寒冷化という説明は正反対である。
③「寒流が流れる沿岸では上昇気流が活発になるため、降水量が非常に多くなる」
❌ 誤り。
誤答理由: 寒流沿岸では下層の大気が冷やされて安定し、上昇気流が起きにくいため降水は少ない。アタカマ砂漠などの海岸砂漠がその例である。
④「暖流と寒流がぶつかる潮目では海の生物が死滅するため、漁場は形成されない」
❌ 誤り。
誤答理由: 暖流と寒流が出会う潮目は栄養分が豊富で好漁場となる。三陸沖がその代表であり、生物が死滅するという説明は逆である。
覚えるポイント
- 北大西洋海流(暖流)+偏西風→西ヨーロッパの温和な冬
- 寒流沿岸は大気が安定→海岸砂漠(アタカマ・ナミブ)
- 潮目は好漁場(三陸沖の黒潮・親潮)
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。