TK6-015地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(3) 交通・通信、観光

アメリカ合衆国のシリコンバレーにICT関連企業が集積する要因として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

大学や研究機関との連携により高度な技術者を得やすく、関連企業や投資家が集まる集積の利益が働くため

この問題のポイント

ICT産業の立地要因が原料や港湾ではなく、知識・人材・集積の利益にあることを理解しているかを問う。

解説

シリコンバレーはアメリカのサンフランシスコ郊外に広がるICT産業の一大集積地である。スタンフォード大学などの研究機関を核に半導体産業が育ち、現在は世界的なソフトウェア・インターネット企業が本社を置く。
ICT産業の製品(ソフトウェアや設計技術)は重量をほとんど持たないため、原料産地や港湾への近さは立地に影響しない。決定的なのは高度な人材である。大学から技術者や起業家が生まれ、成功した企業が新しい起業家に投資する。関連企業・法律事務所・投資家が近接することで情報交換が活発になり、新しい企業がさらに生まれる。この好循環が集積の利益である。
同様の知識集積型の立地は、インドのベンガルール、日本の筑波研究学園都市など各国でみられ、政府が研究開発拠点を政策的に整備する例も多い。

ひっかけポイント
原料指向(鉄鋼)や臨海指向(石油化学)は重量のある素材型工業の立地論理。ICT産業は人材と知識の集積が立地を決める点で異なる。

選択肢の確認

①「大学や研究機関との連携により高度な技術者を得やすく、関連企業や投資家が集まる集積の利益が働くため」
正しい。
正解。シリコンバレーはスタンフォード大学などとの連携で人材を得やすく、関連企業・投資家が集まる集積の利益がICT企業を引き付けている。

②「鉄鉱石と石炭の産地に近く、原料の輸送費を節約できるため」
誤り。
鉄鉱石や石炭の産地への近接は製鉄業など素材型工業の立地要因であり、重量のない情報を扱うICT産業には当てはまらない。

③「港湾に近接し、重量の大きい製品を船舶で輸出しやすいため」
誤り。
港湾への近接は重量物を輸出する臨海型工業の立地要因であり、ソフトウェアや設計を担うICT産業の立地条件ではない。

④「冷涼な気候により、労働者を集めなくても生産が自動化できるため」
誤り。
ICT産業の核心は高度な技術者の確保であり、気候により労働者が不要になるという説明は立地要因として成り立たない。

覚えるポイント

  • シリコンバレーは大学・研究機関を核に発達
  • ICT産業の立地要因は人材・情報・投資の集積
  • 原料・港湾指向の素材型工業とは立地論理が異なる

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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