TK9-038地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

銀の生産量が世界一で、アメリカ合衆国との国境沿いに輸出向け工場が集積し、アメリカへ渡った出稼ぎ労働者からの送金が経済を支え、スペイン語を公用語とする国。この特徴に当てはまる国として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

メキシコ

この問題のポイント

鉱産資源・工業立地・国際労働移動の組合せからラテンアメリカの国を特定する。アメリカとの国境という位置関係が決め手。

解説

メキシコは植民地時代から続く銀の生産が世界一である。しかし現代のメキシコ経済を特徴づけるのは、アメリカとの約3000kmの国境である。
国境沿いには、アメリカ市場向けの輸出加工工場(マキラドーラに由来する保税工場群)が集積し、自動車・電子機器などを組み立てて輸出する。USMCA(アメリカ・メキシコ・カナダ協定)のもとで北アメリカの生産網に組み込まれ、輸出の8割前後がアメリカ向けである。
また多くの国民がアメリカへ出稼ぎに渡り、その
送金
が重要な外貨収入となっている。ヒスパニックとしてアメリカ社会の主要な移民集団を形成している点も、人口・民族分野で頻出である。
消去の確認として、ブラジルはポルトガル語圏。ペルーは銀・銅の産出国だがアメリカと国境を接しない。コロンビアはコーヒーと原油が特徴である。

ひっかけポイント
銀世界一(メキシコ)と銅世界一(チリ)の混同が定番。アメリカ国境の輸出工場と送金経済はメキシコ固有の目印である。

選択肢の確認

①「メキシコ」
正しい。
正解。銀の生産世界一、アメリカ国境沿いの輸出加工工場の集積、出稼ぎ送金、スペイン語という組合せはメキシコである。

②「ブラジル」
誤り。
誤答理由: ブラジルは公用語がポルトガル語で、アメリカと国境を接しておらず、国境沿いの輸出工場という特徴が成り立たない。

③「ペルー」
誤り。
誤答理由: ペルーは銀の産出国ではあるが、アメリカとの国境も対米輸出加工の集積もなく、送金経済の記述も当てはまらない。

④「コロンビア」
誤り。
誤答理由: コロンビアはコーヒーと原油の国で、アメリカと陸続きの国境をもたず、銀世界一でもない。

覚えるポイント

  • メキシコは銀の生産世界一
  • 国境沿いの輸出加工業とUSMCAで対米輸出中心
  • アメリカへの出稼ぎ送金が経済を支える

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

TK9-037TK9-039