TK6-016|地理総合・地理探究 対策問題
インドでソフトウェア産業が急成長した背景として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
英語を使える理数系人材が豊富で、アメリカとの時差を利用した24時間体制の開発も可能だったため
この問題のポイント
インドのICT産業の成長要因を、言語・教育・時差という地理的条件から説明できるかを問う。
解説
インドは**ベンガルール(バンガロール)**やハイデラバードを中心に、ソフトウェア開発や業務の受託で世界的な地位を築いた。
成長の背景は次の通りである。
- 英語力: 旧イギリス領の歴史から英語が準公用語として使われ、アメリカ企業と直接仕事ができる
- 理数系教育: 工科系の高等教育機関が優秀な技術者を多数輩出し、賃金水準は先進国より低かった
- 時差: アメリカとおよそ半日の時差があり、アメリカの就業終了後にインドで作業を引き継ぐ24時間体制の開発が可能
- 政府のソフトウェア産業振興策と通信インフラ整備
ソフトウェアは通信回線で納品でき、輸送費がかからないことも、内陸のベンガルールが拠点となれた理由である。
ひっかけポイント
時差は「ない」から有利なのではなく、「約半日ある」からこそ作業を引き継ぐ24時間開発ができる。この論理の逆転に注意する。
選択肢の確認
①「アメリカと時差がまったくないため、同じ時間帯に共同作業ができたため」
❌ 誤り。
インドとアメリカの間には約半日の時差がある。時差がないのではなく、あることが作業の引き継ぎに有利に働いた。
②「国内で産出する鉄鉱石をソフトウェアの原料として利用できたため」
❌ 誤り。
ソフトウェアの生産に鉄鉱石は使われない。資源立地はICT産業の成長要因とは無関係である。
③「政府が外国企業の進出を全面的に禁止し、国内企業を保護したため」
❌ 誤り。
インドは1990年代の経済自由化以降むしろ外国企業の進出を受け入れており、全面禁止による保護という説明は事実と逆である。
④「英語を使える理数系人材が豊富で、アメリカとの時差を利用した24時間体制の開発も可能だったため」
✅ 正しい。
正解。インドは英語を使える理数系人材が豊富で賃金も相対的に低く、アメリカとの約半日の時差を生かした24時間開発体制を築けた。
覚えるポイント
- 中心都市はベンガルール(バンガロール)
- 英語人材・理数系教育・対米時差が成長の三大要因
- ソフトウェアは通信で納品でき内陸立地でも不利がない
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。