TK6-017|地理総合・地理探究 対策問題
発展途上国における電話の普及についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
固定電話網の整備が遅れていた国々では、固定電話の普及を経ないまま携帯電話が一気に普及した
この問題のポイント
途上国で固定電話の段階を飛び越えて携帯電話が普及した理由を、インフラ整備費用の違いから説明できるかを問う。
解説
先進国では固定電話が普及したのちに携帯電話へ移行したが、多くの発展途上国では固定電話の段階を飛び越えて携帯電話が普及した。技術の普及段階を一足飛びに進むこうした現象はリープフロッグ(かえる跳び)型の発展と呼ばれる。
固定電話はすべての家庭まで電話線を張りめぐらせる必要があり、コストと時間がかかる。一方、携帯電話は基地局を設置すれば周囲一帯で利用でき、回線網より安く早く整備できる。このためアフリカや南アジアの農村でも携帯電話が急速に広まった。
携帯電話の普及は通話にとどまらず、ケニアのエムペサに代表されるモバイル送金など、銀行口座を持たない人々の金融利用を可能にした。市場価格の入手や送金が容易になったことは、農村の生活と経済を大きく変えている。
ひっかけポイント
「固定電話が先に100%普及してから携帯へ」という先進国型の順序を途上国に当てはめた選択肢が定番の誤り。飛び越え(リープフロッグ)が鍵である。
選択肢の確認
①「携帯電話は基地局の建設費が高いため、先進国以外では普及していない」
❌ 誤り。
基地局方式は電話線を各戸へ引くよりむしろ安価であり、途上国でも携帯電話は広く普及している。
②「アフリカでは現在も電話がほとんど利用されていない」
❌ 誤り。
アフリカでは携帯電話が急速に普及し、モバイル送金なども発達している。通信手段が普及していないという記述は誤りである。
③「固定電話網の整備が遅れていた国々では、固定電話の普及を経ないまま携帯電話が一気に普及した」
✅ 正しい。
正解。固定電話網が未整備だった途上国では、基地局の設置で足りる携帯電話が固定電話を飛び越えて普及した。リープフロッグ型の発展である。
④「固定電話が全世帯に普及した後で、初めて携帯電話が導入された」
❌ 誤り。
途上国では固定電話が全世帯に普及する前に携帯電話の時代が到来しており、固定電話が先という先進国型の順序は当てはまらない。
覚えるポイント
- 途上国は固定電話を飛び越えて携帯電話が普及
- 基地局方式は電話線網より整備が安く早い
- モバイル送金など金融サービスへの波及も頻出
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。