SG8-050地理総合・地理探究 対策問題

地理総合B 国際理解と国際協力(2) 地球的課題と国際協力

発展途上国への援助のあり方として、持続可能な発展の観点から最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

現地の自然や社会に合った技術を用い、住民自身が維持・運営できる仕組みを支援する

この問題のポイント

援助の質を考える問題。「自立を支える援助」という観点から、適正技術と住民参加の意義を判断できるかが軸。

解説

援助の目的は、途上国が援助に頼り続ける状態をつくることではなく、自立的で持続可能な発展を実現することにある。
そのための鍵の一つが適正技術である。現地の気候・資源・技術水準・生活様式に合い、住民自身が使いこなし、修理や維持ができる技術を指す。高度な大型設備を導入しても、部品や燃料が手に入らず技術者もいなければ、援助国の撤退後に放置されてしまう。手押しポンプによる井戸、現地の材料を使った改良かまどのような、シンプルでも維持可能な技術が成果を上げてきた。
また、計画段階から住民が参加し、現地のニーズに基づいて進めることも重要である。物資を送り続けるだけの援助は、現地の農業や産業と競合してかえって自立を妨げることがある。
「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を伝える」という言葉に象徴される自立支援の考え方は、人間の安全保障やSDGsにも通じる、国際協力の基本原則である。

ひっかけポイント
「最新・大型=良い援助」とは限らない点が核心。維持できない設備や無制限の物資援助は、自立を妨げる援助の失敗例である。

選択肢の確認

①「現地の自然や社会に合った技術を用い、住民自身が維持・運営できる仕組みを支援する」
正しい。
正解。現地に合った適正技術を用い、住民自身が維持・運営できる仕組みを支援することが自立と持続可能性につながる。

②「最新鋭の大型設備を一方的に提供し、維持管理はすべて援助国が永久に行う」
誤り。
誤答理由: 現地で維持できない大型設備は援助側の撤退後に放置されやすい。援助国が永久に管理する前提も自立を妨げる。

③「援助物資を無制限に送り続け、現地の産業が育たなくてもよいとする」
誤り。
誤答理由: 無制限の物資援助は現地の産業と競合し、援助への依存を生んで自立を妨げるおそれがある。

④「援助の内容は援助する側の企業の利益のみを基準に決定する」
誤り。
誤答理由: 援助側企業の利益を基準にする「ひも付き援助」は途上国の利益を損なうとして是正が進められてきた。

覚えるポイント

  • 適正技術=現地で維持・運営できる技術
  • 住民参加とニーズ把握が援助の成否を分ける
  • 目標は援助依存ではなく自立的な発展

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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