TK6-027|地理総合・地理探究 対策問題
発展途上国における観光業についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
観光は重要な外貨獲得の手段だが、収入の一部が外国資本へ流出することや自然環境の悪化などの課題もある
この問題のポイント
途上国観光の光(外貨・雇用)と影(収益の流出・環境破壊)の両面を理解しているかを問う。
解説
美しい海岸や野生動物、遺跡などを持つ発展途上国にとって、観光は外貨獲得と雇用創出の重要な手段である。モルディブやカリブ海の島国のように、観光収入が経済の柱となっている国も多い。ケニアやタンザニアでは、国立公園でのサファリ観光が野生動物保護の資金にもなっている。
しかし課題も大きい。リゾートホテルの多くは先進国の資本によって経営されるため、観光客が支払った代金のかなりの部分が外国へ流出し、地元に残る利益が限られることがある。
また、ホテル建設によるマングローブ林やサンゴ礁の破壊、水資源の大量消費、ごみ問題など環境への負荷も生じやすい。観光が特定の国からの客に依存していると、国際情勢や感染症流行で客が途絶えた際の打撃も大きい。
こうした反省から、地元住民が主体となり利益を地域に残す持続可能な観光への転換が模索されている。
ひっかけポイント
「外貨が稼げる」という利点だけ、あるいは「環境破壊」という欠点だけを極端に述べた選択肢に注意。両面を併記した説明が正しい。
選択肢の確認
①「観光開発は自然環境に影響を与えることが一切ない」
❌ 誤り。
リゾート開発によるサンゴ礁やマングローブ林の破壊など、観光は環境に影響を与えうる。影響が一切ないという記述は誤りである。
②「観光は重要な外貨獲得の手段だが、収入の一部が外国資本へ流出することや自然環境の悪化などの課題もある」
✅ 正しい。
正解。観光は途上国の重要な外貨獲得・雇用の手段だが、利益の外国流出や環境破壊などの課題も併せもつ。
③「観光業は発展途上国の経済にとってまったく重要ではない」
❌ 誤り。
モルディブなど観光収入が経済の柱となる途上国は多く、重要でないという記述は誤りである。
④「発展途上国では法律により観光業を営むことが禁止されている」
❌ 誤り。
途上国の多くはむしろ観光振興策をとっており、法律で禁止しているという事実はない。
覚えるポイント
- 観光は途上国の重要な外貨獲得源・雇用の場
- 利益の外国流出と環境破壊が課題
- 地域主体の持続可能な観光への転換が進む
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。