TK6-026地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(3) 交通・通信、観光

ヨーロッパの観光行動についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

長期休暇(バカンス)の制度が普及しており、夏には北西ヨーロッパから日照に恵まれた地中海沿岸へ向かう観光客の流れが大きい

この問題のポイント

ヨーロッパの観光流動の向き(北から南へ)を、気候の対比とバカンス制度から説明できるかを問う。

解説

ヨーロッパでは、フランスの法定有給休暇制度に代表されるバカンスとよばれる長期休暇の習慣が定着しており、夏に数週間の休暇を保養地で過ごす人が多い。
観光流動の基本の向きは北から南へである。ドイツやイギリス、北欧など北西ヨーロッパは、夏でも曇りや雨の日が多い西岸海洋性気候(Cfb)に属する。そこで人々は、夏に晴天が続く地中海性気候(Cs)スペイン・南フランス・イタリア・ギリシャの海岸へ太陽と海を求めて向かう。地中海沿岸には保養都市が連なり、観光は南欧諸国の重要な産業となっている。
冬にはアルプス山脈でのスキー観光も盛んで、山岳リゾートが発達している。
このように、気候の地域差そのものが観光資源となり、大規模な人の流れを生み出している点がヨーロッパの特色である。

ひっかけポイント
流れの向きは「曇りがちな北西ヨーロッパから晴天の地中海へ」。南から北へ、あるいは北極海沿岸へ向かうとする記述は気候の論理が逆である。

選択肢の確認

①「冬の避寒のため、南ヨーロッパから北ヨーロッパへ向かう流れが最大である」
誤り。
観光の主要な流れは北西ヨーロッパから南の地中海沿岸へであり、南から北への避寒が最大という記述は方向が逆である。

②「ヨーロッパでは労働者の長期休暇の取得が法律で禁止されている」
誤り。
フランスなどでは法律で長期有給休暇が保障されており、禁止という記述は正反対である。

③「長期休暇(バカンス)の制度が普及しており、夏には北西ヨーロッパから日照に恵まれた地中海沿岸へ向かう観光客の流れが大きい」
正しい。
正解。バカンス制度が定着したヨーロッパでは、夏に曇りがちな北西ヨーロッパから晴天の続く地中海沿岸へ向かう流動が最大である。

④「夏には地中海沿岸の住民が海水浴のために北極海沿岸へ大移動する」
誤り。
夏の観光流動は太陽を求めて南の地中海へ向かうものであり、北極海沿岸への海水浴という記述は気候の論理から成り立たない。

覚えるポイント

  • バカンス=ヨーロッパで定着した長期休暇の習慣
  • 夏は北西ヨーロッパから地中海沿岸への流動が最大
  • 冬はアルプスのスキー観光も盛ん

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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