KZ-R7H-08|地理総合・地理探究 対策問題
図が題材とする国際観光に関する知識として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 1
正解
日本では2010年代に訪日外国人旅行者数が急増し、国際観光収入が支出を上回るようになった
この問題のポイント
日本のインバウンド観光の動向と、観光業の産業上の位置付けを問う。
解説
日本を訪れる外国人旅行者(インバウンド)は、2010年代に急増した。ビザ発給要件の緩和、格安航空会社(LCC)の路線拡大、円安、アジア諸国の所得水準の向上などが背景であり、2013年に年間1,000万人を超え、2019年には約3,200万人に達した。
この結果、それまで支出超過だった日本の国際観光収支は収入超過へ転換した。旅行者の中心は中国・韓国・台湾など東アジアからで、買い物や宿泊への支出は地域経済の重要な収入源となっている。
観光業は宿泊・輸送・飲食などのサービスを提供する第三次産業である。世界的にも観光は成長産業であり、フランス・スペインなどが旅行者受け入れ数の最上位を占める。
一方、特定の観光地に旅行者が集中しすぎて住民生活や環境に悪影響が出るオーバーツーリズムが課題となり、持続可能な観光への転換が模索されている。
ひっかけポイント
インバウンドの動向を「減少」とする時事の逆張りに注意。観光業=第三次産業という産業分類の基本も確実に。
選択肢の確認
①「日本では2010年代に訪日外国人旅行者数が急増し、国際観光収入が支出を上回るようになった」
✅ 正しい。
正解。ビザ緩和・LCC・円安などを背景に訪日外国人は2010年代に急増し、日本の国際観光収支は収入超過(黒字)へ転換した。
②「日本を訪れる外国人旅行者数は2010年代を通じて減少し続けた」
❌ 誤り。
誤答理由: 訪日外国人旅行者は2010年代に急増し、2019年には約3,200万人に達した。減少し続けたという記述は事実と逆である。
③「国際観光収入の世界上位は、海に面していない内陸の発展途上国が占めている」
❌ 誤り。
誤答理由: 国際観光収入の上位はフランス・スペイン・アメリカなど観光資源の豊富な国々であり、内陸の途上国が占めるという記述は誤り。
④「観光業はサービスを提供する産業であるが、産業分類上は第一次産業に含まれる」
❌ 誤り。
誤答理由: 観光業は宿泊・輸送・飲食などのサービスを提供する第三次産業である。第一次産業は農林水産業を指す。
覚えるポイント
- 訪日外国人は2010年代に急増し観光収支は黒字化
- 背景はビザ緩和・LCC・円安・アジアの所得向上
- 観光業は第三次産業、オーバーツーリズムが新たな課題
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。