KZ-R7H-09|地理総合・地理探究 対策問題
図は、サ〜ス(イタリア、オーストラリア、韓国のいずれか)の都市人口率とGDPに占める製造業の割合の推移(1970年・1995年・2020年)を示す。図の読み取りとして最も適切なものはどれか。

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正解: 4
正解
サは1970年から2020年にかけて都市人口率と製造業の割合がともに大きく上昇しており、急速な工業化と都市化を遂げた韓国と考えられる
この問題のポイント
都市化と工業化という2つの指標の軌跡から、新興工業国と先進国の発展経路の違いを読み取る問題。
解説
この図は、横軸に都市人口率、縦軸に製造業の割合をとり、3時点の変化を軌跡で示している。
サは1970年に都市人口率約40%だったが、2020年には80%を超え、製造業の割合も高い水準へ上昇した。1960年代以降、輸出指向型の工業化で急成長し、農村から都市への人口移動が一気に進んだ韓国の軌跡である。
スは、都市人口率が1970年時点ですでに85%前後と高いまま横ばいで、製造業の割合だけが20%超から一桁台へ低下している。早くから都市化が完了し、鉱産資源の輸出とサービス経済化が進んだオーストラリアの型である。
シは都市人口率が60%台から70%前後へ緩やかに上昇し、製造業の割合は低下しており、成熟した工業国イタリアにあたる。
新興国は「右上へ動く」、成熟した先進国は「下へ動く」という軌跡の型の違いが、この図の核心である。
ひっかけポイント
出発点の位置に注目する。1970年に都市人口率が既に高ければ先進国、低い位置から大きく右へ動いていれば新興工業国である。
選択肢の確認
①「サは1970年時点で都市人口率がすでに85%前後に達しており、オーストラリアと考えられる」
❌ 誤り。
誤答理由: 1970年時点で都市人口率が85%前後に達しているのはスであり、それがオーストラリアにあたる。サの出発点は約40%である。
②「スは製造業の割合が期間を通じて上昇し続けている」
❌ 誤り。
誤答理由: スの製造業割合は20%超から一桁台へ低下し続けており、上昇という読みは軌跡の向きと逆である。
③「シは3か国の中で2020年の都市人口率が最も高い」
❌ 誤り。
誤答理由: 2020年の都市人口率が最も高いのはス(85%前後)であり、シは70%前後にとどまる。
④「サは1970年から2020年にかけて都市人口率と製造業の割合がともに大きく上昇しており、急速な工業化と都市化を遂げた韓国と考えられる」
✅ 正しい。
正解。サは都市人口率約40%・製造業割合が低い位置から、両指標とも大きく上昇して右上へ動いており、急速な工業化と都市化を遂げた韓国の軌跡である。
覚えるポイント
- 韓国は都市化と工業化が同時に急進行した
- オーストラリアは早くから都市人口率が高い
- 先進国は脱工業化で製造業の割合が低下する
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。