KZ-R8T-10|地理総合・地理探究 対策問題
図は、E〜G(インド、サウジアラビア、中国のいずれか)の都市人口率の推移(1960〜2020年)を示す。図の読み取りとして最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 3
正解
Fは1990年ごろまで20%台だったが、その後急速に上昇して2020年には60%を超えており、工業化が進んだ中国と考えられる
この問題のポイント
都市人口率の推移グラフから、上昇の時期と速さの違いを読み取り、各国の経済発展の歴史と対応させる問題。
解説
都市人口率は総人口に占める都市居住者の割合で、経済発展とともに上昇する。図の3本の線は上昇の型がはっきり異なる。
Eは1960年に約30%だったが急速に上昇し、早い時期に80%台に達して頭打ちになっている。石油収入による経済発展で都市化が一気に進んだサウジアラビアの型である。乾燥帯の産油国は、農村人口が少なく都市への集中度が高い。
Fは1990年ごろまで20%台にとどまり、その後急角度で上昇して2020年に60%台に達した。改革開放政策後の工業化で、農村から沿海部の都市へ大量の人口が移動した中国と判断できる。
Gは緩やかな上昇を続けて2020年でも30%台であり、農村人口の比重が依然大きいインドである。
上昇が始まる時期と傾きが、各国の工業化の時期と速度を映している点がこの図の核心である。
ひっかけポイント
中国とインドの取り違えが定番。1990年代以降に急上昇していれば中国、緩やかな上昇のままならインドと判別する。
選択肢の確認
①「Eは2020年時点の都市人口率が3か国の中で最も低い」
❌ 誤り。
誤答理由: Eは早くに80%台へ達しており、2020年時点で3か国中最も高い。最も低いのはGである。
②「Gは1960年の時点ですでに都市人口率が80%を超えていた」
❌ 誤り。
誤答理由: Gは1960年時点で20%弱であり、期間を通じて80%を超えたことはない。1960年から高いのはEでも約30%である。
③「Fは1990年ごろまで20%台だったが、その後急速に上昇して2020年には60%を超えており、工業化が進んだ中国と考えられる」
✅ 正しい。
正解。Fは1990年ごろまで20%台、その後急上昇して2020年に60%超という軌跡で、改革開放後に工業化と人口移動が加速した中国と一致する。
④「Fは期間を通じて上昇がごく緩やかであり、インドと考えられる」
❌ 誤り。
誤答理由: 期間を通じて緩やかな上昇にとどまるのはGであり、それがインドにあたる。Fは1990年代以降の急上昇が特徴である。
覚えるポイント
- 中国の都市人口率は改革開放後に急上昇し6割超
- インドはまだ3割台で農村人口が多い
- 湾岸産油国は早くから都市人口率が高い
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。