KZ-R8T-09|地理総合・地理探究 対策問題
図が題材とする日本の食料自給率に関する知識として最も適切なものはどれか。

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正解: 3
正解
日本のカロリーベースの食料自給率は40%を下回る水準で推移しており、小麦や大豆の多くを輸入に依存している
この問題のポイント
日本の食料自給率の水準と、品目による自給率の差、低下の背景を問う定番の知識問題。
解説
日本のカロリーベースの食料自給率は38%前後で推移しており、主要先進国の中で最も低い水準にある。国民が摂取する熱量の6割超を輸入食料に頼っている計算である。
品目別には大きな差がある。米はほぼ100%自給できる一方、小麦は2割弱、大豆は1割未満と、パンや食用油・飼料の原料は圧倒的に輸入依存である。畜産物も、飼料の多くを輸入トウモロコシなどに頼るため、飼料を考慮した実質的な自給率は低くなる。
自給率低下の背景には、戦後の食生活の洋風化がある。米の消費が減り、パン・肉類・油脂の消費が増えたことで、国内で作りにくい品目の需要が高まった。加えて農業従事者の減少と高齢化、耕地面積の減少も進んでいる。
食料の安定確保(食料安全保障)の観点から、自給率の向上と輸入先の多角化、農地の維持が政策課題となっている。
ひっかけポイント
米(ほぼ自給)と小麦・大豆(輸入依存)の対応を入れ替える選択肢が定番。自給率低下の原因は洋風化であり、和食回帰ではない。
選択肢の確認
①「日本では米の自給率が10%程度と低く、大部分を輸入している」
❌ 誤り。
誤答理由: 米は日本がほぼ100%自給できる例外的な品目である。1割程度という記述は小麦や大豆の水準と取り違えている。
②「食料自給率の低下は、米の消費拡大と食生活の和食回帰が主な原因である」
❌ 誤り。
誤答理由: 自給率低下の主因は米の消費減少とパン・肉類・油脂への食生活の洋風化である。米の消費拡大・和食回帰はむしろ逆の動きである。
③「日本のカロリーベースの食料自給率は40%を下回る水準で推移しており、小麦や大豆の多くを輸入に依存している」
✅ 正しい。
正解。日本のカロリーベース食料自給率は38%前後と主要先進国で最低水準にあり、小麦は2割弱・大豆は1割未満と輸入依存が著しい。
④「日本の食料自給率はカロリーベースで約90%と主要先進国の中で最も高い」
❌ 誤り。
誤答理由: カロリーベース約90%は実態と大きくかけ離れている。約38%という水準は頻出の基本数値である。
覚えるポイント
- カロリーベース自給率は38%前後で先進国最低水準
- 米はほぼ自給、小麦・大豆・飼料は輸入依存
- 低下の背景は食生活の洋風化
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。