KZ-R7H-02地理総合・地理探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 本試験

図が題材とする世界の食料問題に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R7H-02の問題図版
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正解: 3

正解

世界全体では十分な量の食料が生産されているにもかかわらず、分配の偏りや貧困のため、サハラ以南アフリカなどでは栄養不足の人口が多い

この問題のポイント

食料問題の本質が「生産量の不足」ではなく「分配と貧困」にあることを理解しているかを問う。

解説

世界の穀物生産量は、世界人口全体を養うのに理論上は足りる水準にある。それでも栄養不足人口が数億人規模で存在するのは、食料の分配が偏っているからである。
先進国では飼料や燃料用に大量の穀物が使われ、まだ食べられる食品が捨てられる食品ロスも大量に発生している。一方、途上国では貧困のために食料を買えない人が多く、内戦や干ばつが起これば流通も途絶える。つまり食料問題は、生産の問題であると同時に所得と分配の問題である。
国際的な対応としては、国連の**FAO(食糧農業機関)**が農業開発と食料安全保障を担い、**WFP(世界食糧計画)**が緊急の食料援助を行っている。
また、SDGs(持続可能な開発目標)は「飢餓をゼロに」を目標の一つに掲げ、栄養不足の解消と持続可能な農業の実現を国際社会の課題として位置付けている。

ひっかけポイント
「生産が足りないから飢餓が起こる」という単純な因果に還元する選択肢は誤り。分配・貧困・紛争という社会的要因が核心である。

選択肢の確認

①「先進国では食品の廃棄はほとんど発生しておらず、食品ロスは途上国だけの問題である」
誤り。
誤答理由: 先進国ではまだ食べられる食品が大量に廃棄される食品ロスが深刻な問題となっており、途上国だけの問題という記述は逆である。

②「国際連合には食料援助を担当する機関は存在しない」
誤り。
誤答理由: 国連にはWFP(世界食糧計画)という食料援助の専門機関があり、FAOも食料・農業分野を担っている。存在しないという記述は誤り。

③「世界全体では十分な量の食料が生産されているにもかかわらず、分配の偏りや貧困のため、サハラ以南アフリカなどでは栄養不足の人口が多い」
正しい。
正解。世界の食料生産量は総量では足りているが、貧困や分配の偏り、紛争のために、サハラ以南アフリカなどでは栄養不足人口が多い。

④「栄養不足は世界的な食料生産の絶対的な不足だけが原因であり、分配や所得の問題とは無関係である」
誤り。
誤答理由: 栄養不足の主因は生産の絶対的不足ではなく、所得・分配・流通の問題である。単一の原因に還元する記述は誤り。

覚えるポイント

  • 世界全体の食料生産量は理論上は足りている
  • 栄養不足の主因は貧困と分配の偏り
  • FAOは農業・食料政策、WFPは食料援助を担う

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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