KZ-R8H-09地理総合・地理探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和8年度 本試験

表が示すような人口と食料生産の関係についての知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R8H-09の問題図版
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正解: 3

正解

サハラ以南アフリカでは高い人口増加率に食料増産が追いつかず、栄養不足や食料援助への依存が課題となっている

この問題のポイント

発展途上地域の人口増加と食料問題の関係、および緑の革命の恩恵が及んだ地域についての知識を問う。

解説

世界人口は約82億に達し、その増加の大部分は発展途上地域で生じている。中でもサハラ以南アフリカは合計特殊出生率が高く、人口増加率が世界で最も高い地域である。
医療の普及で死亡率が下がる一方、出生率が高いままの段階では人口が爆発的に増える。これが人口爆発であり、かつてはアジアで、現在はアフリカで顕著である。
一方、農業では、1960年代以降に高収量品種の導入や灌漑・化学肥料の普及で穀物生産を飛躍させた緑の革命が、インドや東南アジアなどのアジアで大きな成果を上げた。しかしアフリカでは灌漑設備や資本の不足から恩恵が限定的で、1人当たりの穀物生産量は低い水準にとどまる。
その結果、サハラ以南アフリカでは栄養不足人口の割合が高く、干ばつや紛争が重なると深刻な食料危機が生じ、WFPなどによる食料援助が行われている。人口・食料・貧困が絡み合う地球的課題の典型である。

ひっかけポイント
緑の革命の成功地域はアジアであり、アフリカと入れ替える誤りが定番。人口爆発の現在の中心地(アフリカ)も混同しやすい。

選択肢の確認

①「緑の革命の成果により、アフリカの1人当たり穀物生産量は世界で最も高い水準にある」
誤り。
誤答理由: 緑の革命の恩恵はインドや東南アジアなどアジアが中心で、アフリカでは灌漑・資本の不足から限定的だった。1人当たり穀物生産量も低い水準にある。

②「人口爆発と呼ばれる急激な人口増加は、現在では主にヨーロッパで進行している」
誤り。
誤答理由: 人口爆発は現在サハラ以南アフリカで進行している。ヨーロッパはむしろ少子化・人口停滞の地域である。

③「サハラ以南アフリカでは高い人口増加率に食料増産が追いつかず、栄養不足や食料援助への依存が課題となっている」
正しい。
正解。サハラ以南アフリカは人口増加率が世界最高水準で、農業生産の伸びが追いつかず、栄養不足人口の割合が高く食料援助への依存も続いている。

④「アフリカでは少子高齢化が進み、20世紀後半から人口が一貫して減少している」
誤り。
誤答理由: アフリカは出生率が高く人口は増加を続けている。少子高齢化による人口減少は日本やヨーロッパの一部でみられる現象である。

覚えるポイント

  • 人口増加率が最も高いのはサハラ以南アフリカ
  • 緑の革命はアジアで成功、アフリカでは限定的
  • 人口増加+低い農業生産性→栄養不足・食料援助依存

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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