TK9-083|地理総合・地理探究 対策問題
都市人口率の国際比較についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
ラテンアメリカは発展途上地域でありながら都市人口率が約8割と先進国並みに高い
この問題のポイント
都市人口率の地域差の統計判読を問う。「途上地域なのに高いラテンアメリカ」という例外の理解が軸である。
解説
都市人口率は総人口に占める都市居住者の割合で、経済発展に伴って上昇するのが基本パターンである。先進国はおおむね8割前後(日本は9割超)、アフリカや南アジアは4〜5割程度にとどまる。
この基本パターンの重要な例外がラテンアメリカで、途上地域でありながら都市人口率は約8割と先進国並みに高い。植民地時代から都市を拠点に開発が進んだ歴史に加え、農村の貧困と大土地所有制が人口を都市へ押し出したためである。しかし雇用の受け皿が乏しいまま人口が流入したため、スラムの形成やインフォーマルセクターへの就業など、都市問題が深刻化した。
統計判読では「都市人口率が高い=豊かな国」と単純に読めないことがポイントで、一人当たりGNIと都市人口率の散布図からラテンアメリカ諸国を特定させる問題が典型である。今後の都市人口の増加は、アジア・アフリカの途上国が中心になると予測されている。
ひっかけポイント
「途上国=都市人口率が低い」という思い込みを突くのがラテンアメリカの定番出題。日本の9割超という高さも確認しておく。
選択肢の確認
①「ラテンアメリカは発展途上地域でありながら都市人口率が約8割と先進国並みに高い」
✅ 正しい。
正解。ラテンアメリカは発展途上地域だが都市人口率は約8割と先進国並みで、雇用を伴わない急激な都市化がスラム拡大の背景となった。
②「都市人口率は所得水準に正確に比例するため、途上地域で高くなることはない」
❌ 誤り。
誤答理由: 都市人口率は所得水準と大まかには対応するが正確には比例せず、ラテンアメリカという明確な例外がある。
③「アフリカの都市人口率は既に9割を超え、世界最高水準にある」
❌ 誤り。
誤答理由: アフリカの都市人口率は4〜5割程度でなお上昇途上にあり、9割超という記述は実態と大きく異なる。
④「先進国の都市人口率は現在ほぼ全ての国で3割を下回っている」
❌ 誤り。
誤答理由: 先進国の都市人口率はおおむね8割前後で、日本は9割を超える。3割を下回るという記述は正反対である。
覚えるポイント
- ラテンアメリカの都市人口率は約8割と例外的に高い
- 雇用なき都市化がスラムを生んだ
- 都市人口率と所得水準は単純に比例しない
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。