TK-C1-01|地理総合・地理探究 対策問題
先進国の都市にみられる現象についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
都心の地価上昇や住環境の悪化により人口が郊外へ流出するドーナツ化現象が起こり、市街地が無秩序に広がるスプロール現象も問題となった
この問題のポイント
先進国の都市問題の基本用語を問う。「ドーナツ化=都心の人口流出」「スプロール=無秩序な市街地拡大」という定義の対応で解ける。
解説
先進国の大都市では、都市の成長に伴って特徴的な現象が生じてきた。
都心部は官庁・企業の本社・商業施設が集中する中心業務地区(CBD)となり、地価が非常に高い。このため定住人口は減り、昼間人口は多いが夜間人口は少ないという人口構造になる。
住宅は地価の安い郊外へ広がり、都心の人口が減って周辺部の人口が増える様子を、輪の形にたとえてドーナツ化現象と呼ぶ。高度経済成長期の東京や大阪で顕著にみられた。
郊外への拡大が無計画・無秩序に進み、農地と住宅地が虫食い状に混在する現象がスプロール現象であり、道路・上下水道などの整備効率を悪化させる。
なお近年の日本では、都心の再開発により人口が都心へ戻る都心回帰もみられる。また衰退した都心部(インナーシティ)の再生など、都市の課題は段階に応じて変化している。
ひっかけポイント
ドーナツ化は「都心から郊外へ」の流出であり、向きを逆にした選択肢が定番。スプロールは「無秩序」が定義の核心で、計画的整備とするのは正反対。都心は昼間人口>夜間人口である。
選択肢の確認
①「スプロール現象とは、行政の計画に基づいて秩序正しく市街地が整備されることをいう」
❌ 誤り。
誤答理由: スプロール現象の定義の核心は「無秩序・無計画」な拡大であり、計画的整備とする説明は正反対である。
②「大都市の都心部では一般に、夜間人口が昼間人口を大きく上回る」
❌ 誤り。
誤答理由: 都心部は業務機能が集中するため昼間人口が多く夜間人口が少ない。夜間人口が上回るという説明は逆である。
③「都心の地価上昇や住環境の悪化により人口が郊外へ流出するドーナツ化現象が起こり、市街地が無秩序に広がるスプロール現象も問題となった」
✅ 正しい。
正解。地価上昇などで都心の定住人口が郊外へ流出するのがドーナツ化現象、市街地が無秩序に虫食い状に広がるのがスプロール現象である。
④「ドーナツ化現象とは、郊外の人口が都心へ一斉に流入して都心の人口が急増する現象をいう」
❌ 誤り。
誤答理由: ドーナツ化現象は都心から郊外への人口流出であり、郊外から都心への流入とする説明は向きが逆である(それは都心回帰に近い)。
覚えるポイント
- ドーナツ化=都心の夜間人口減・郊外の人口増
- スプロール=市街地の無秩序な虫食い状拡大
- 都心は昼間人口が多く夜間人口が少ない(近年は都心回帰も)
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。