TK-C1-02|地理総合・地理探究 対策問題
宗教と生活文化についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
イスラームの信者は豚肉を食べず、ラマダーン月には日中の飲食を断つなど、宗教の教えが日常生活の行動を規定している
この問題のポイント
宗教と食のタブー・生活習慣の対応を問う。「イスラーム=豚肉・飲酒の禁忌と断食」「ヒンドゥー教=牛の神聖視」という組合せがわかれば解ける。
解説
宗教は信仰にとどまらず、食事・服装・生活時間など日常生活の広い範囲を規定している。
イスラームでは、聖典クルアーンに基づき豚肉と飲酒が禁じられ、定められた方法で処理された食品(ハラール)が求められる。ラマダーン月には日の出から日没まで飲食を断つ断食を行い、1日5回の礼拝、聖地メッカへの巡礼なども信者の務めとされる。
ヒンドゥー教では牛が神聖な動物とされ、牛肉を食べることは避けられる。インドで牛肉の消費が少なく、乳製品の利用が発達しているのはこのためである。
仏教では殺生を避ける教えから菜食の伝統をもつ地域があり、ユダヤ教にも豚肉などを避ける食の規定がある。一方キリスト教には全宗派共通の肉食禁止の戒律はない。
近年は日本を訪れるイスラーム圏の観光客の増加により、ハラール対応の食事の提供が観光業の課題となるなど、宗教理解は現代の経済活動とも直結している。
ひっかけポイント
イスラーム=豚肉、ヒンドゥー教=牛肉という禁忌の対象の入れ替えが最頻出。ヒンドゥー教の牛は「神聖だから食べない」のであり、推奨とするのは正反対である。
選択肢の確認
①「キリスト教には、すべての肉食を禁じる戒律が全宗派に共通して存在する」
❌ 誤り。
誤答理由: キリスト教には全宗派に共通する肉食禁止の戒律はない。食のタブーが厳格なのはイスラームやヒンドゥー教などである。
②「イスラームの信者は豚肉を食べず、ラマダーン月には日中の飲食を断つなど、宗教の教えが日常生活の行動を規定している」
✅ 正しい。
正解。イスラームでは豚肉と飲酒が禁じられ、ラマダーン月の断食など宗教の教えが食事や生活時間を規定している。
③「ヒンドゥー教では、神の使いとされる牛の肉を食べることが信者に推奨されている」
❌ 誤り。
誤答理由: ヒンドゥー教では牛は神聖な動物とされ、牛肉を食べることは避けられる。推奨とする説明は正反対である。
④「イスラームでは飲酒が宗教行事の中心として奨励されている」
❌ 誤り。
誤答理由: イスラームでは飲酒は禁じられており、奨励という説明は教えに反する。
覚えるポイント
- イスラーム=豚肉・飲酒の禁忌、ラマダーンの断食、ハラール
- ヒンドゥー教=牛の神聖視、牛肉を避ける
- 食のタブーは観光・食品産業にも影響する
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。