TK6-001|地理総合・地理探究 対策問題
モータリゼーション(車社会化)の進展が都市や生活に与えた影響として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
郊外の幹線道路沿いに大型商業施設が立地し、中心市街地の商店街が衰退する一因となった
この問題のポイント
モータリゼーションが都市構造に与えた影響を問う。「自動車前提の生活→郊外化→中心市街地の空洞化」という因果の連鎖で考える。
解説
モータリゼーションとは、自動車が生活必需品として広く普及し、社会が自動車利用を前提に再編されていくことをいう。日本では高度経済成長期以降に急速に進んだ。
自動車があれば駅前に住み、駅前で買い物をする必要が薄れる。そのため人口は郊外へ広がり、広い駐車場を備えた大型商業施設が郊外の幹線道路沿いに立地するようになった。
その結果、地方都市の駅前商店街では客足が減り、空き店舗が増える中心市街地の衰退(シャッター通り化)が全国で問題となった。
また、自動車への依存は公共交通の利用者減少と路線の縮小を招き、自動車を運転できない高齢者の移動が難しくなる問題も生じている。こうした反省から、LRTの整備やコンパクトシティの取り組みが進められている。
ひっかけポイント
モータリゼーションは「郊外化・分散」を進める力であり、「都心への集中」や「鉄道利用の増加」と結び付けた選択肢は因果が逆である。
選択肢の確認
①「自動車は旅客輸送に限られ、貨物輸送に利用されることはなくなった」
❌ 誤り。
自動車はトラックとして貨物輸送の中心的な担い手であり、旅客輸送に限られるという記述は誤りである。
②「郊外の幹線道路沿いに大型商業施設が立地し、中心市街地の商店街が衰退する一因となった」
✅ 正しい。
正解。自動車の普及は生活圏を郊外へ広げ、駐車場を備えた大型商業施設が郊外に立地して中心市街地の商店街の衰退を招いた。
③「自動車の普及により都心への人口集中が加速し、郊外の市街地は縮小した」
❌ 誤り。
モータリゼーションは人口と商業の郊外への分散を進めた。都心への集中が加速し郊外が縮小したという記述は方向が逆である。
④「鉄道や路面電車の利用者が大幅に増加し、公共交通網が拡充された」
❌ 誤り。
自動車への依存が強まると公共交通の利用者はむしろ減少し、地方では鉄道・バス路線の縮小が進んだ。
覚えるポイント
- モータリゼーション=自動車の普及を前提とした社会の変化
- 郊外の大型商業施設の立地と中心市街地の衰退を招いた
- 対策としてLRT整備やコンパクトシティ化が進む
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。