TK4-056|地理総合・地理探究 対策問題
コンテンツ産業などの知識産業についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
映像・ゲーム・ソフトウェアなどの知識産業は、創造的な人材や情報が集まる大都市に集積する傾向が強い
この問題のポイント
工業からサービス経済化・知識経済化への流れの中で、知識産業の立地原理(人材・情報の集積)を問う。
解説
先進国の経済は、モノの生産が中心の工業社会から、情報・知識・サービスが価値を生む知識経済へと重心を移してきた。
知識産業には、映画・アニメ・音楽・ゲームなどのコンテンツ産業、ソフトウェア開発、デザイン、金融、研究開発などが含まれる。これらの立地を決めるのは原料や輸送費ではなく、
- 企画・開発を担う創造的な人材の厚み
- 発注元・協力企業・情報が集まる対面交流の場
- 大学・文化施設の存在
であり、大都市への集積が著しい。日本のアニメ・ゲーム産業の東京集中、アメリカの映画産業のハリウッド集中はその典型である。
インターネットの普及で遠隔の仕事も可能になったが、新しい発想は人と人との交流から生まれるため、集積の利益はむしろ強まっている面がある。一方、通信環境が整えば地方でも立地可能なことから、地方都市がコンテンツ企業やIT企業の誘致で地域振興を図る動きもみられる。
ひっかけポイント
「ネットの普及で立地は無関係になった」は、対面交流と集積の価値を見落とした誤り。原料指向の論理(鉱山・港湾)を知識産業に当てはめる選択肢も不適切である。
選択肢の確認
①「コンテンツ産業は巨大な原料輸送設備を必要とするため、必ず港湾部に立地する」
❌ 誤り。
誤答理由: コンテンツ産業は物的な原料輸送をほとんど必要とせず、港湾立地が必須という説明は製造業の論理の誤用である。
②「映像・ゲーム・ソフトウェアなどの知識産業は、創造的な人材や情報が集まる大都市に集積する傾向が強い」
✅ 正しい。
正解。映像・ゲーム・ソフトウェアなどの知識産業は創造的人材と情報の対面交流が価値を生むため、東京やハリウッドのように大都市へ集積する傾向が強い。
③「知識産業の立地は鉄鉱石の産地に強く引き寄せられる」
❌ 誤り。
誤答理由: 鉄鉱石産地への立地は原料指向型の重工業の論理で、原料を使わない知識産業には当てはまらない。
④「インターネットの普及により、情報や人材の集積は産業の立地と無関係になった」
❌ 誤り。
誤答理由: 通信が発達しても新しい発想は人的交流から生まれるため、集積の利益はむしろ強まっている面があり、無関係という記述は誤りである。
覚えるポイント
- 知識産業は人材・情報の集まる大都市に集積
- コンテンツ産業の東京集中・ハリウッドが典型
- 通信の発達後も対面交流による集積の利益は大きい
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。