TK4-051|地理総合・地理探究 対策問題
先端技術産業の集積についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
アメリカのシリコンヴァレーには大学や研究機関を核に企業や技術者が集積し、新技術や新企業を生み出し続けている
この問題のポイント
知識産業の立地を左右する集積の利益と、シリコンヴァレー・サンベルトの位置づけを問う。
解説
半導体・ソフトウェア・バイオなどの**先端技術産業(知識産業)**の立地では、原料や輸送費よりも、高度な人材・研究機関・投資資金の存在が決定的である。
シリコンヴァレー(サンフランシスコ郊外)はその世界的な典型で、
- 名門大学や研究機関が人材と技術の供給源となる
- 技術者・起業家・投資家(ベンチャーキャピタル)が集まり、対面の交流から新しい発想とベンチャー企業が次々に生まれる
- 企業間の転職や連携が知識の伝播を加速する
という集積の利益が働き、世界的な情報技術企業が育った。
アメリカでは、五大湖周辺の伝統的重工業地域(ラストベルトと呼ばれ衰退)に対し、北緯37度以南のサンベルト(テキサス・カリフォルニアなど)へ先端産業と人口が移動した。各国もテクノポリスやサイエンスパークの整備で知識集積の形成を図っており、インドのベンガルールなどが新興の集積地として台頭している。
ひっかけポイント
シリコンヴァレー=知識集積であり重工業地域ではない。ラストベルト(衰退した重工業)とサンベルト(成長する先端産業)の対比も頻出。
選択肢の確認
①「シリコンヴァレーは製鉄業を中心とする重工業地域である」
❌ 誤り。
誤答理由: シリコンヴァレーは半導体・ソフトウェアなど先端技術産業の集積地で、製鉄中心の重工業地域ではない。
②「アメリカの先端産業は五大湖沿岸の寒冷な地域だけに立地している」
❌ 誤り。
誤答理由: アメリカの先端産業は温暖な南部・西部のサンベルトへ拡大したのであり、五大湖沿岸限定という記述は逆である。
③「アメリカのシリコンヴァレーには大学や研究機関を核に企業や技術者が集積し、新技術や新企業を生み出し続けている」
✅ 正しい。
正解。シリコンヴァレーは大学・研究機関を核に技術者・企業・投資資金が集積し、対面交流から新技術とベンチャー企業を生み出し続ける知識集積の典型である。
④「先端技術産業は研究者との交流を全く必要としないため、集積の利益は働かない」
❌ 誤り。
誤答理由: 先端産業こそ人材・情報の対面交流が重要で、集積の利益が強く働く。交流不要という記述は立地原理の否定である。
覚えるポイント
- 先端産業は人材・大学・資金の集積が立地条件
- シリコンヴァレーは集積の利益の世界的典型
- 米国はラストベルトからサンベルトへ産業が移動
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。