TK4-052|地理総合・地理探究 対策問題
国際分業についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
先進国と発展途上国が工業製品と一次産品を交換する垂直分業に対し、工業製品どうしを交換し合う形を水平分業という
この問題のポイント
垂直分業と水平分業の定義の区別と、多国籍企業による国際的な生産分業の現状を問う。
解説
国と国が得意な生産を分担し合うことを国際分業という。
- 垂直分業: 先進国が工業製品を、発展途上国が原材料や食料などの一次産品を輸出し交換する形。植民地時代以来の南北間の分業で、一次産品は価格変動が大きく途上国側に不利になりやすい(南北問題の背景)
- 水平分業: 工業製品どうしを交換し合う形。先進国間の自動車や機械の相互輸出のほか、工業化した新興国と先進国の間にも広がった
現代では、多国籍企業が製品の開発・部品生産・組立を複数の国に分散させる工程間分業が発達している。例えばスマートフォンは、先進国で設計され、各国製の部品が中国などで組み立てられて世界へ輸出される。この部品供給の網の目がサプライチェーンであり、災害や感染症、貿易摩擦による寸断が世界の生産を止めるリスクとして意識され、半導体などでは供給網の再編・国内回帰の動きもある。
ひっかけポイント
垂直=工業製品と一次産品、水平=工業製品どうし、という定義の入れ替えが最頻出。工程間分業とサプライチェーンの語も併せて押さえる。
選択肢の確認
①「多国籍企業は一つの国にしか拠点を置けない企業のことである」
❌ 誤り。
誤答理由: 多国籍企業は複数の国に拠点を置いて活動する企業を指し、一国のみという定義は正反対である。
②「先進国と発展途上国が工業製品と一次産品を交換する垂直分業に対し、工業製品どうしを交換し合う形を水平分業という」
✅ 正しい。
正解。垂直分業は先進国の工業製品と途上国の一次産品の交換、水平分業は工業製品どうしの交換であり、現代は多国籍企業の工程間分業が発達している。
③「垂直分業とは、工業製品どうしを先進国間で交換することをいう」
❌ 誤り。
誤答理由: 先進国間の工業製品どうしの交換は水平分業であり、垂直分業の定義と入れ替わっている。
④「現代の工業製品は、部品から組立まで必ず一つの国の中だけで完結して生産される」
❌ 誤り。
誤答理由: スマートフォンのように開発・部品・組立が複数国に分散するのが現代の生産の実態で、一国完結という記述は誤りである。
覚えるポイント
- 垂直分業は工業製品と一次産品の南北間交換
- 水平分業は工業製品どうしの交換
- 多国籍企業の工程間分業がサプライチェーンを形成
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。