TK6-019|地理総合・地理探究 対策問題
情報通信技術の発達が働き方や居住地の選択に与えた影響として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
自宅などで勤務するテレワークが可能になり、大都市から離れた地方への移住や業務の分散を後押ししている
この問題のポイント
通信の発達が「職場と居住地は近接すべき」という制約を緩め、人口分布やオフィス立地に影響し始めた点を問う。
解説
高速のインターネット回線とオンライン会議の普及により、オフィスに出勤せず自宅やサテライトオフィスで働くテレワークが広がった。特に2020年以降の感染症流行を機に、事務系職種で一気に定着が進んだ。
毎日通勤する必要が薄れると、地価の高い都心近くに住む必然性も弱まる。郊外や地方に移り住む人、観光地で休暇を兼ねて働くワーケーションを行う人も現れ、地方自治体は移住者の誘致に通信環境の整備を掲げている。
企業側でも、本社機能の一部を地方へ移す動きや、都心のオフィス面積を縮小する動きがみられる。
ただし、テレワークが可能なのは情報を扱う職種に偏り、製造・医療・運輸など現場での作業が必要な仕事には適用しにくい。働き方の変化が新たな格差を生む可能性も指摘されている。
ひっかけポイント
テレワークに適するのは事務・情報系の職種であり、工場の組立作業など現場作業には適用しにくい。効果を全職種に一般化した選択肢に注意。
選択肢の確認
①「自宅などで勤務するテレワークが可能になり、大都市から離れた地方への移住や業務の分散を後押ししている」
✅ 正しい。
正解。通信環境の整備で自宅などで働くテレワークが可能になり、地方移住やワーケーション、オフィスの分散を後押ししている。
②「すべての業務で出社が義務付けられるようになり、都心居住が必須になった」
❌ 誤り。
感染症流行以降テレワークは広く定着しており、全業務で出社が義務化されたという事実はない。
③「テレワークは工場の組立作業に最も適した勤務形態である」
❌ 誤り。
テレワークに適するのは情報を扱う事務系の仕事であり、現場での作業が必要な工場の組立作業には適用しにくい。
④「働く場所の選択は通信環境とは無関係に決まる」
❌ 誤り。
テレワークは高速通信回線があって初めて成り立つもので、働く場所の選択は通信環境に大きく左右される。
覚えるポイント
- テレワークの普及が居住地選択の自由度を高めた
- 地方移住・ワーケーション・オフィス縮小の動きを促進
- 適用できる職種に偏りがあり格差の懸念もある
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。