TK6-018|地理総合・地理探究 対策問題
電子商取引の拡大が物流や小売業に与えた影響として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
宅配便などの小口貨物輸送の需要が増加し、実店舗をもつ小売業は品ぞろえやサービスの見直しを迫られている
この問題のポイント
電子商取引の拡大が「店舗での購入」を「宅配」に置き換えることで、物流需要をむしろ増やす点を理解しているかを問う。
解説
インターネットを通じて商品を売買する電子商取引は、2000年代以降急速に拡大し、消費と物流の姿を変えた。
消費者が店へ出向く代わりに商品が各家庭へ届けられるため、宅配便などの小口貨物輸送の需要が急増した。再配達の増加や運転手不足が社会問題となり、宅配ボックスの設置や置き配などの対策が進む。大都市周辺の高速道路沿いには、商品を保管・仕分けする大型物流倉庫の立地が相次いでいる。
小売業では、書籍や家電など実店舗の販売が侵食される分野が現れ、店舗網を持つ企業も通信販売と店舗を組み合わせた販売に乗り出している。
なお電子商取引は消費者向けだけでなく企業間の取引でも広く使われており、取引額では企業間の方がはるかに大きい。
ひっかけポイント
「ネットで買えば輸送が不要になる」は誤り。店舗への大口配送が家庭への小口配送に置き換わり、物流はむしろ増加・細分化する。
選択肢の確認
①「電子商取引は消費者向けに限られ、企業間の取引では行われていない」
❌ 誤り。
電子商取引は企業間の取引でも広く行われ、取引額では企業間の方がはるかに大きい。
②「宅配便などの小口貨物輸送の需要が増加し、実店舗をもつ小売業は品ぞろえやサービスの見直しを迫られている」
✅ 正しい。
正解。電子商取引の拡大は宅配便など小口輸送の需要を急増させ、実店舗の小売業は通信販売との競合への対応を迫られている。
③「商品の配送が不要になったため、貨物輸送の需要は大幅に減少した」
❌ 誤り。
店舗での購入が宅配に置き換わるため貨物輸送はむしろ増加・細分化しており、配送が不要になるという理解は誤りである。
④「電子商取引の拡大は実店舗の小売業とはまったく関係がない」
❌ 誤り。
書籍や家電などでは実店舗の売り上げが電子商取引に侵食されており、無関係という記述は誤りである。
覚えるポイント
- 電子商取引の拡大で宅配便需要が急増
- 高速道路沿いに大型物流倉庫が立地
- 実店舗の小売業は業態の見直しを迫られている
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。