TK-C1-03地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(3) 交通・通信、観光

世界の交通・物流についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

コンテナの普及によって海上輸送の荷役が効率化し、国際物流では拠点となる港湾や空港に貨物を集めて各地へ運ぶハブ&スポーク方式がみられる

この問題のポイント

輸送機関の特性と物流の仕組みを問う。「海運=重い貨物を安く」「空運=軽くて高価な貨物を速く」という分担と、コンテナ化・ハブ&スポークの意味がわかれば解ける。

解説

輸送機関には得意分野がある。海上輸送は速度は遅いが重量あたりの運賃が安く、鉄鉱石・石炭・原油・穀物などの重くかさばる貨物の長距離輸送を担う。航空輸送は運賃が高い代わりに速いため、IC(集積回路)などの小型軽量で高価な製品や、鮮度が重要な食品・花きの輸送に適する。
物流を一変させたのがコンテナの普及である。規格化された箱に貨物を収めることで、船・トラック・鉄道の間の積み替えが機械化され、荷役時間と費用が大幅に削減された。コンテナ専用船の大型化も進み、世界の貿易拡大を支えている。
また国際物流・航空網では、拠点(ハブ)となる港湾・空港にいったん貨物や旅客を集約し、そこから自転車の車輪の輻のように各地(スポーク)へ運ぶハブ&スポーク方式が採られる。アジアではシンガポール港や上海港、仁川空港などが拠点の地位を競っており、ハブの獲得は国家的な課題となっている。

ひっかけポイント
海運と空運の得意分野の入れ替えが最頻出。「重い資源=海運、軽くて高価=空運」という原則で判断する。コンテナ化の効果は荷役時間の「短縮」である。

選択肢の確認

①「コンテナの普及によって海上輸送の荷役が効率化し、国際物流では拠点となる港湾や空港に貨物を集めて各地へ運ぶハブ&スポーク方式がみられる」
正しい。
正解。コンテナ化により積み替えが機械化されて荷役が効率化し、国際物流では拠点に貨物を集約するハブ&スポーク方式が採られている。

②「航空輸送は重量あたりの運賃が安いため、鉄鉱石や石炭など重くてかさばる貨物の輸送に適している」
誤り。
誤答理由: 航空輸送は重量あたりの運賃が高い。鉄鉱石や石炭のような重量貨物は運賃の安い海上輸送が担う。

③「海上輸送は運賃が高いため、IC(集積回路)など小型軽量で高価な製品の輸送が中心である」
誤り。
誤答理由: 小型軽量で高価なICなどは運賃が高くても速い航空輸送に適する。海上輸送の中心は重量貨物である。

④「コンテナ化によって、港湾での荷役にかかる時間は以前より大幅に長くなった」
誤り。
誤答理由: コンテナ化の効果は荷役時間と費用の大幅な削減であり、長くなったという説明は効果が逆である。

覚えるポイント

  • 海運=重量貨物を安く、空運=軽量高価な貨物を速く
  • コンテナ化で荷役が効率化し世界の物流が拡大
  • ハブ&スポーク方式=拠点集約型の輸送網

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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