TK6-005|地理総合・地理探究 対策問題
コンテナ輸送の普及が国際物流にもたらした変化として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
規格化された容器により船・鉄道・トラック間の積み替えが容易になり、複合一貫輸送と荷役の効率化が進んだ
この問題のポイント
コンテナ化の本質である「規格化」が、輸送機関をまたぐ一貫輸送と荷役の効率化をもたらした点を理解しているかを問う。
解説
コンテナは国際的に規格が統一された金属製の輸送容器である。中身を出し入れせずコンテナごとクレーンで積み替えられるため、船・鉄道・トラックと輸送機関を乗り継いでも荷物に触れずに運べる。これを複合一貫輸送という。
コンテナ化以前の港では、貨物を一つずつ人力で積み降ろししており、時間と人手がかかった。コンテナ化により荷役時間は劇的に短縮され、必要な労働力も減って輸送費が大きく下がり、工業製品の国際分業を支える基盤となった。
コンテナ船は大型化が進み、大水深のコンテナ港が必要になった。取扱量では上海などアジアの港が世界の上位を占め、釜山のように積み替え(トランスシップ)の拠点となる港も発達している。
なお、原油はタンカー、液化天然ガスはLNG船という専用船で運ばれ、コンテナでは輸送しない。
ひっかけポイント
コンテナは工業製品などの雑貨向けで、原油・LNGなどの液体貨物は専用船が担う。荷役の「省力化」を「雇用拡大」とする選択肢は逆である。
選択肢の確認
①「コンテナ専用の港湾は水深の浅い河川の上流部に移転した」
❌ 誤り。
大型化したコンテナ船には大水深の港湾が必要であり、水深の浅い河川上流部への移転という記述は逆である。
②「規格化された容器により船・鉄道・トラック間の積み替えが容易になり、複合一貫輸送と荷役の効率化が進んだ」
✅ 正しい。
正解。規格統一されたコンテナは輸送機関をまたぐ積み替えを容易にし、複合一貫輸送と荷役の効率化・輸送費低下をもたらした。
③「コンテナは原油や液化天然ガスの輸送に最も適しており、タンカーを置き換えた」
❌ 誤り。
原油や液化天然ガスはタンカーやLNG船という専用船で運ばれ、コンテナ輸送には適さない。
④「荷役に必要な人手が大幅に増え、港湾労働者の雇用が拡大した」
❌ 誤り。
コンテナ化はクレーンによる機械荷役を可能にして省力化を進めたのであり、港湾労働者の必要人数はむしろ減少した。
覚えるポイント
- コンテナ=規格化された容器で積み替えが容易
- 複合一貫輸送と荷役の効率化・輸送費低下を実現
- コンテナ取扱量は上海などアジアの港が上位
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。