SG5-043|地理総合・地理探究 対策問題
地球温暖化が島嶼国に与える影響に関する説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
海水の熱膨張や氷河の融解による海面上昇で、ツバルなど標高の低いサンゴ礁の島国では国土の水没や高潮の被害拡大が懸念されている
この問題のポイント
温暖化から海面上昇へ、そして低平な島嶼国の被害へという因果の連鎖を推論できるかを問う。海面上昇の二つの要因も判断材料になる。
解説
地球温暖化は海面上昇を引き起こす。その要因は主に二つで、一つは水温上昇による海水の熱膨張、もう一つは氷河や氷床の融解によって陸上の水が海へ流れ込むことである。20世紀以降、世界の平均海面は既に約20センチ上昇したとされる。
深刻な影響を受けるのが、サンゴ礁の上に成り立つ標高の低い島嶼国である。太平洋のツバルやキリバス、インド洋のモルディブなどは国土の大部分が海抜数メートル以下で、高潮や越波による浸水、地下水への塩水の混入、海岸侵食が既に生活を脅かしており、将来的には国土の水没さえ懸念されている。
これらの国々は温室効果ガスの排出がごくわずかであるにもかかわらず最も深刻な被害を受けるため、排出削減の責任と被害の不均衡という気候正義の問題として国際会議で支援を訴えている。
ひっかけポイント
海面は「低下」ではなく上昇。オゾンホールは紫外線の問題で海面上昇とは別の環境問題である。熱膨張も海面上昇の要因である点は見落としやすい。
選択肢の確認
①「島嶼国の水没の主な原因はオゾンホールの拡大である」
❌ 誤り。
誤答理由: オゾンホールは紫外線増加の問題で、海面上昇の原因ではない。島嶼国の水没の懸念は温暖化による海面上昇によるものである。
②「海水の熱膨張や氷河の融解による海面上昇で、ツバルなど標高の低いサンゴ礁の島国では国土の水没や高潮の被害拡大が懸念されている」
✅ 正しい。
正解。温暖化による海水の熱膨張と氷河・氷床の融解が海面を上昇させ、ツバルなど海抜数メートル以下のサンゴ礁の島国では浸水・塩害・水没が懸念されている。
③「温暖化により世界の海面は一律に低下し、島国では港が使えなくなることが懸念されている」
❌ 誤り。
誤答理由: 温暖化で海面は上昇しており、低下という方向が逆である。既に平均で約20センチ上昇したとされる。
④「温暖化の影響は高緯度地域に限られ、低緯度の島国には影響がないとされている」
❌ 誤り。
誤答理由: 海面上昇や異常気象の影響は低緯度の島嶼国にも深刻に及ぶ。むしろ排出の少ない島嶼国ほど大きな被害を受ける不均衡が問題となっている。
覚えるポイント
- 海面上昇の要因は海水の熱膨張と氷河・氷床の融解
- ツバル・キリバス・モルディブなど低平な島嶼国が深刻な被害
- 排出が少ない国ほど被害が大きい不均衡(気候正義)が争点
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。