SG5-044|地理総合・地理探究 対策問題
サハラ砂漠南縁のサヘル地域で砂漠化が進行した要因の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
長期の干ばつに加え、人口増加を背景とする過放牧・過耕作や薪炭材の過剰な伐採によって土地の劣化が進んだため
この問題のポイント
砂漠化が自然的要因と人為的要因の複合で進むことを問う。サヘルの位置(サハラの南縁)と、過放牧・過耕作・過伐採という三つの人為的要因が判断の軸。
解説
砂漠化とは、乾燥地域で植生が失われ、土地が劣化して不毛化していく現象である。
その典型地域が、サハラ砂漠の南縁に東西に延びるサヘルである。サヘルはステップ気候(BS)の半乾燥地域で、もともと降水が不安定なところに、1970年代前後から長期の干ばつが繰り返された(自然的要因)。
これに人為的要因が重なった。人口増加を背景に、家畜を増やしすぎて草を食べ尽くす過放牧、休閑期間を短縮して地力を消耗させる過耕作、調理用の薪炭材の過剰な伐採が進み、植生が回復できないまま土壌が風雨で侵食され、劣化が加速した。
国際社会は砂漠化対処条約を結び、植林や適切な土地管理への支援を進めている。砂漠化は干ばつだけでなく人間の土地利用の問題として捉えることが重要である。
ひっかけポイント
サヘルの位置を「サハラの北側」とする選択肢は地図上の誤り。砂漠化を自然要因のみ、あるいは人為要因のみで説明する選択肢も、複合要因という本質を外している。
選択肢の確認
①「長期の干ばつに加え、人口増加を背景とする過放牧・過耕作や薪炭材の過剰な伐採によって土地の劣化が進んだため」
✅ 正しい。
正解。サヘルでは長期の干ばつという自然要因に、人口増加を背景とする過放牧・過耕作・薪炭材の過伐採という人為的要因が重なり、土地の劣化が進行した。
②「降水量が大幅に増加し、洪水が繰り返されたため」
❌ 誤り。
誤答理由: サヘルの砂漠化の背景は降水の不足・不安定であり、降水量の大幅増加や洪水の繰り返しという説明は正反対である。
③「サヘルはサハラ砂漠の北側の地中海沿岸に位置し、観光開発が進んだため」
❌ 誤り。
誤答理由: サヘルはサハラ砂漠の南縁に東西に延びる半乾燥地域であり、北側の地中海沿岸ではない。位置の誤りである。
④「砂漠化は自然の気候変動のみで進行し、人間活動は全く関係していないため」
❌ 誤り。
誤答理由: 砂漠化は干ばつなどの自然要因と過放牧などの人為的要因の複合で進む。人間活動が無関係という説明は本質を外している。
覚えるポイント
- サヘルはサハラ砂漠の南縁の半乾燥地域(BS)
- 干ばつ+過放牧・過耕作・薪炭材の過伐採の複合要因
- 背景に人口増加、対策として砂漠化対処条約と植林
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。