SG5-045地理総合・地理探究 対策問題

地理総合B 国際理解と国際協力(2) 地球的課題と国際協力

熱帯林の破壊に関する説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

アマゾンでは牧場や農地の開発、東南アジアではアブラヤシ農園の拡大や商業伐採などにより、熱帯林の減少が続いている

この問題のポイント

熱帯林減少の地域ごとの要因を問う。アマゾン=牧場・大豆畑、東南アジア=アブラヤシ・商業伐採という対応が判断の軸になる。

解説

熱帯林は赤道周辺の高温多雨地域に広がる森林で、アマゾン盆地、コンゴ盆地、東南アジアの島々が三大分布域である。
減少の要因は地域によって異なる。アマゾンでは、牛の牧場大豆畑の造成、道路建設や鉱山開発のための伐採・焼き払いが主因である。東南アジアでは、パーム油をとるアブラヤシ農園の拡大や、輸出用木材の商業伐採が進んだ。また、人口増加によって伝統的な焼畑の休閑期間が短くなり、森林が回復できなくなったことも各地で要因となっている。
熱帯林は二酸化炭素の吸収源であり、生物多様性の宝庫でもあるため、破壊は地球温暖化の加速と種の絶滅につながる。持続可能な森林経営の認証制度や、途上国の森林保全を支援する国際的な仕組みづくりが進められている。

ひっかけポイント
シベリアの針葉樹林はタイガで、熱帯林とは別物。減少要因を酸性雨のみとするのはヨーロッパの森林被害との混同で、開発による伐採・焼き払いが主因である。

選択肢の確認

①「世界の熱帯林の面積は近年一貫して増加し続けている」
誤り。
誤答理由: 世界の熱帯林面積は減少が続いており、増加し続けているという説明は事実と逆である。

②「熱帯林の減少の原因は酸性雨だけであり、農地開発は関係していない」
誤り。
誤答理由: 酸性雨は主にヨーロッパなどの森林被害の要因である。熱帯林減少の主因は農地開発・農園造成・伐採などの人間活動である。

③「熱帯林とはシベリアに広がる針葉樹林のことである」
誤り。
誤答理由: シベリアに広がる針葉樹林はタイガと呼ばれ、冷帯の森林である。熱帯林は赤道周辺の高温多雨地域の森林で全く別物である。

④「アマゾンでは牧場や農地の開発、東南アジアではアブラヤシ農園の拡大や商業伐採などにより、熱帯林の減少が続いている」
正しい。
正解。アマゾンでは牧場・大豆畑の造成など農地開発が、東南アジアではアブラヤシ農園の拡大や商業伐採が熱帯林減少の主な要因となっている。

覚えるポイント

  • アマゾンは牧場・大豆畑の開発が主因
  • 東南アジアはアブラヤシ農園と商業伐採が主因
  • 熱帯林は二酸化炭素の吸収源かつ生物多様性の宝庫

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

SG5-044SG5-046