SG5-046|地理総合・地理探究 対策問題
オゾン層の破壊とその対策に関する説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
冷蔵庫などに使われたフロンが成層圏のオゾン層を破壊したため、モントリオール議定書でフロンの生産・使用が規制された
この問題のポイント
オゾン層破壊の原因物質と対策の枠組みを問う。フロン=モントリオール議定書という対応と、温暖化(二酸化炭素=パリ協定)との区別が鍵。
解説
オゾン層は、上空約10〜50キロの成層圏にあり、生物に有害な紫外線を吸収して地上の生命を守っている。
このオゾン層を破壊したのが、冷蔵庫やエアコンの冷媒、スプレーなどに使われた人工物質フロンである。フロンは分解されにくいまま成層圏に達し、そこで塩素を放出してオゾンを連鎖的に破壊する。特に南極上空では、春にオゾンが極端に薄くなるオゾンホールが観測されるようになった。オゾン層が薄くなると地上に届く紫外線が増え、皮膚がんの増加などが懸念される。
国際社会は1985年のウィーン条約に続き、1987年のモントリオール議定書でフロンの生産・使用を段階的に禁止した。この規制は国際協力の成功例とされ、オゾン層は回復傾向にあると報告されている。
ひっかけポイント
原因物質(フロン)と枠組み(モントリオール議定書)を、温暖化の二酸化炭素・パリ協定と入れ替えるのが定番の型。オゾンホールは赤道上空ではなく南極上空である。
選択肢の確認
①「オゾンホールは主に赤道の上空で観測されてきた」
❌ 誤り。
誤答理由: オゾンホールは主に南極上空で春に観測されるもので、赤道上空ではない。
②「オゾン層保護の国際的枠組みはパリ協定である」
❌ 誤り。
誤答理由: パリ協定は温暖化対策の枠組みである。オゾン層保護の枠組みはウィーン条約とモントリオール議定書である。
③「冷蔵庫などに使われたフロンが成層圏のオゾン層を破壊したため、モントリオール議定書でフロンの生産・使用が規制された」
✅ 正しい。
正解。冷媒やスプレーに使われたフロンが成層圏のオゾン層を破壊し南極上空にオゾンホールが生じたため、モントリオール議定書でフロンが規制され、回復傾向にある。
④「オゾン層破壊の主な原因は二酸化炭素の増加である」
❌ 誤り。
誤答理由: 二酸化炭素は温暖化の原因物質であり、オゾン層破壊の主因はフロンである。二つの環境問題の原因物質の入れ替えである。
覚えるポイント
- フロンが成層圏のオゾン層を破壊、南極上空にオゾンホール
- モントリオール議定書(1987年)でフロンを規制
- 規制の成果でオゾン層は回復傾向、国際協力の成功例
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。