SG5-047地理総合・地理探究 対策問題

地理総合B 国際理解と国際協力(2) 地球的課題と国際協力

世界の水資源に関する説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

世界の水使用量の約7割は農業用水が占めており、食料の輸入は生産に使われた水を間接的に輸入することを意味する

この問題のポイント

水使用の内訳と仮想水(バーチャルウォーター)の考え方を問う。農業用水が最大の用途であることが判断の軸になる。

解説

地球は「水の惑星」と呼ばれるが、その水の約97.5%は海水で、淡水は約2.5%にすぎない。しかも淡水の大部分は氷河や地下水であり、人間が利用しやすい河川や湖の水はごくわずかである。
世界の水使用量の内訳をみると、約7割が農業用水で、工業用水が約2割、生活用水は約1割にとどまる。灌漑農業が水需要の中心なのである。
ここから
仮想水(バーチャルウォーター)という考え方が生まれた。農産物や畜産物の生産には大量の水が使われるため、食料を輸入することは、生産国の水を間接的に輸入していることになる。食料自給率の低い日本は、世界有数の仮想水の輸入国と試算されている。
水資源の分布は偏っており、乾燥地域では
外来河川
や地下水への依存、上流国と下流国の水利権をめぐる対立(ナイル川、ティグリス・ユーフラテス川など)も課題となっている。

ひっかけポイント
水使用の最大の用途は生活用水でも工業用水でもなく農業用水(約7割)。淡水は地球の水の約2.5%にすぎず、「大部分が淡水」も数値の誤りである。

選択肢の確認

①「水資源は世界のどの地域にもほぼ均等に分布している」
誤り。
誤答理由: 水資源の分布は気候によって大きく偏っており、乾燥地域では外来河川や地下水に依存する。均等分布という説明は誤りである。

②「世界の水使用量の約7割は農業用水が占めており、食料の輸入は生産に使われた水を間接的に輸入することを意味する」
正しい。
正解。世界の水使用の約7割は灌漑を中心とする農業用水である。食料の生産には大量の水が使われるため、食料輸入は仮想水(バーチャルウォーター)の輸入にあたる。

③「世界の水使用量の大部分は家庭の生活用水が占めている」
誤り。
誤答理由: 生活用水は世界の水使用の約1割にすぎない。最大の用途は約7割を占める農業用水である。

④「地球上の水の大部分は人間がそのまま利用できる淡水である」
誤り。
誤答理由: 地球上の水の約97.5%は海水で、淡水は約2.5%にすぎない。しかもその大部分は氷河や地下水である。

覚えるポイント

  • 世界の水使用は農業用水が約7割で最大
  • 食料輸入は仮想水(バーチャルウォーター)の輸入
  • 淡水は約2.5%、国際河川では水利をめぐる対立も

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

SG5-046SG5-048