KZ-R7HB-04地理総合・地理探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 本試験(旧地理B)

図が題材とする世界の林業と森林資源に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R7HB-04の問題図版
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正解: 3

正解

発展途上国では薪や木炭など燃料用の伐採の割合が高く、先進国では建築材やパルプ材など産業用の伐採の割合が高い

この問題のポイント

木材利用の地域差と、熱帯林・冷帯林それぞれの特徴・課題についての体系的な知識を問う。

解説

世界の森林は気候帯によって性格が異なり、利用のされ方も対照的である。
熱帯林は多様な樹種が混在する常緑広葉樹の森林で、周辺の途上国では薪炭材としての伐採が多い。さらに焼畑の拡大、農地や牧場への転用、輸出用の商業伐採が重なり、アマゾンや東南アジアでは森林の減少が深刻な地球的課題となっている。一度失われた熱帯林の回復には長い時間がかかる。
**冷帯の針葉樹林(タイガ)**は、同じ樹種がまとまって分布する純林に近い森林で、伐採や加工がしやすく、製材・パルプ材の供給地となっている。カナダ・北欧・ロシアで林業が発達し、紙・パルプ工業の原料を支えている。
このように「途上国=薪炭材中心、先進国=用材中心」という利用の違いは、エネルギー事情と産業構造の違いの表れである。持続可能な森林経営や植林の拡大が、両地域に共通する課題となっている。

ひっかけポイント
タイガを「樹種が雑多で使いにくい」とする記述は熱帯林との入れ替え。針葉樹林は樹種がそろい産業利用しやすい点が特徴である。

選択肢の確認

①「熱帯林は伐採してもただちに回復するため、面積の減少は問題になっていない」
誤り。
誤答理由: 熱帯林の回復には長い時間がかかり、焼畑の拡大や農地転用による熱帯林の減少は深刻な地球的課題となっている。

②「冷帯の針葉樹林は樹種が雑多で、製材やパルプの原料には適さない」
誤り。
誤答理由: タイガは同じ樹種がまとまって分布するため伐採・加工がしやすく、製材・パルプの主要な供給源である。記述は逆である。

③「発展途上国では薪や木炭など燃料用の伐採の割合が高く、先進国では建築材やパルプ材など産業用の伐採の割合が高い」
正しい。
正解。途上国では炊事・暖房用の薪炭材の割合が高く、先進国では製材・パルプ材など産業用の用材の割合が高いという対応が基本である。

④「先進国では現在も木材のほとんどを炊事用の燃料として消費している」
誤り。
誤答理由: 先進国では電気・ガスが普及しており、木材の主用途は建築材やパルプなどの用材である。薪炭材中心なのは途上国である。

覚えるポイント

  • 途上国は薪炭材、先進国は用材・パルプ材中心
  • 熱帯林の減少は焼畑・農地転用・商業伐採が要因
  • タイガは樹種がそろい製材・パルプに適する

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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