TK8-042地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

アマゾンの熱帯林の減少についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

牧場や大豆畑の造成、道路建設などの開発によって森林が減少し、地球環境への影響が懸念されている

この問題のポイント

熱帯林破壊の人為的要因を問う。牧場・農地開発という原因と、二酸化炭素吸収源・生物多様性への影響という帰結が判断軸。

解説

アマゾン川流域のセルバは世界最大の熱帯雨林で、大量の二酸化炭素を吸収・貯蔵し、地球の気候の安定と生物多様性を支えている。
その森林が、20世紀後半以降の開発で急速に減少してきた。主因は人為的なもので、肉牛牧場の造成大豆畑の拡大、アマゾン横断道路などの道路建設(道路沿いから魚の骨状に伐採が進む)、カラジャス鉄山などの鉱山開発、違法伐採と焼き払いである。乾季には開発に伴う森林火災も多発する。
森林の減少は、吸収源の喪失によって地球温暖化を加速させるほか、土壌侵食、先住民の生活基盤の破壊をもたらす。ブラジル国内の開発優先政策と国際的な保全圧力の間で、破壊のペースは政権によって増減してきた。
衛星画像(リモートセンシング)による森林監視の事例、開発と環境保全の対立という論点の両面から、環境問題の定番として出題される。

ひっかけポイント
原因は火山などの自然現象ではなく、牧場・農地・道路という人為的開発。「気候に影響しない」は吸収源の役割と矛盾する。

選択肢の確認

①「森林減少の原因は火山の噴火のみである」
誤り。
誤答理由: 減少の主因は牧場造成・農地開発・道路建設などの人為的活動で、火山噴火ではない。

②「熱帯林の減少は地球の気候には全く影響を与えない」
誤り。
誤答理由: 熱帯林は二酸化炭素の巨大な吸収源であり、その喪失は地球の気候に大きな影響を与える。

③「牧場や大豆畑の造成、道路建設などの開発によって森林が減少し、地球環境への影響が懸念されている」
正しい。
正解。牧場・大豆畑の造成や道路・鉱山開発により熱帯林が減少し、温暖化の加速や生物多様性の喪失が懸念されている。

④「アマゾンの熱帯林は年々拡大を続けており、環境問題は存在しない」
誤り。
誤答理由: アマゾンの熱帯林は開発により減少を続けてきた。拡大しているという説明は正反対である。

覚えるポイント

  • 減少の主因は牧場・大豆畑・道路・鉱山の開発
  • 二酸化炭素の吸収源の喪失で温暖化を加速
  • 衛星による監視と保全政策が国際的課題

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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