TK7-063地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

サヘル地域の砂漠化について述べた文として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

サハラ砂漠南縁のサヘルでは、干ばつに加えて過放牧・過耕作や薪の採りすぎといった人間活動が重なり、砂漠化が進行した

この問題のポイント

サヘルの位置(サハラ南縁)と、砂漠化の複合的な要因(自然要因+人為要因)を問う。

解説

サヘルは、サハラ砂漠の南縁に東西に延びるステップ気候(BS)の半乾燥地域で、セネガルからチャド、スーダンにかけての国々が含まれる。もともと降水量が少なく年による変動も大きい、環境の脆弱な地域である。
この地域で
砂漠化
が深刻化した要因は複合的である。自然要因としては1970年代前後からの長期の干ばつがある。これに、人口増加を背景とする人為的要因が重なった。家畜を増やしすぎて草地の再生力を超える過放牧、休閑期間を短縮した過耕作、燃料用の薪の過剰な伐採である。植生が失われた土地は雨や風で表土が流失し、不毛化が進む。
砂漠化は「砂漠が風で広がる」現象ではなく、土地の劣化である点が重要で、国連は砂漠化対処条約を採択して対策を進めている。植林や適正な放牧管理が対策の柱となる。

ひっかけポイント
サヘルはサハラの「南縁」であり、北縁とする記述は誤り。砂漠化は自然要因のみでも人為要因のみでもなく、両者の複合という点が問われる。

選択肢の確認

①「サハラ砂漠南縁のサヘルでは、干ばつに加えて過放牧・過耕作や薪の採りすぎといった人間活動が重なり、砂漠化が進行した」
正しい。
正解。サヘルはサハラ南縁の半乾燥地域で、干ばつに過放牧・過耕作・薪の過伐採という人為要因が重なって砂漠化が進んだ。

②「サヘルはサハラ砂漠の北縁に位置する地中海沿岸の地域である」
誤り。
誤答理由: サヘルはサハラ砂漠の南縁の地域であり、北縁の地中海沿岸ではない。位置が逆である。

③「サヘルの砂漠化は純粋な自然現象であり、人間活動はいっさい関係していない」
誤り。
誤答理由: 砂漠化は干ばつという自然要因に人間活動が重なって進行したものであり、人為の関与を否定する記述は誤りである。

④「サヘルでは降水が豊富であり、砂漠化の心配はまったくない」
誤り。
誤答理由: サヘルは降水量が少なく変動も大きい脆弱な地域であり、降水豊富という前提が誤っている。

覚えるポイント

  • サヘルはサハラ砂漠南縁のステップ地域
  • 砂漠化は干ばつと過放牧・過耕作・薪の過伐採の複合
  • 砂漠化とは土地の劣化のことで、対処条約もある

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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