TK-C3-01|地理総合・地理探究 対策問題
ヨーロッパの地域統合についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
EUでは域内の関税が撤廃され人や資本の移動も自由化されるなど統合が進んでいるが、共通通貨ユーロを導入していない加盟国もある
この問題のポイント
EUの統合の内容と限界を問う。「域内関税の撤廃・人の移動の自由」と「ユーロは全加盟国ではない」という正確な現状理解で解ける。
解説
EU(ヨーロッパ連合)は、二度の大戦への反省から進められた統合の到達点であり、石炭鉄鋼の共同管理に始まり、EC(ヨーロッパ共同体)を経て1993年のマーストリヒト条約発効で成立した。現在の加盟国は27か国である。
統合の内容は多岐にわたる。域内の関税は撤廃され、単一市場として人・モノ・資本・サービスの移動が自由化された。シェンゲン協定の参加国間では国境検査なしで往来でき、国境を越えた通勤・買い物が日常化している。
共通通貨ユーロは多くの加盟国が導入しているが、スウェーデン、デンマークなど独自通貨を維持する国もあり、全加盟国ではない。また2020年にはイギリスがEUを離脱し、統合の深化と各国の主権・格差をめぐる課題も表面化している。域内では西欧と東欧の経済格差、移民・難民の受け入れをめぐる対立も重要な論点である。
ひっかけポイント
「全加盟国がユーロ導入」が最頻出の誤り。加盟国数27か国、イギリスは離脱済みという現状の数字も、古い知識のままだと引っかかりやすい。
選択肢の確認
①「EUでは域内の関税が撤廃され人や資本の移動も自由化されるなど統合が進んでいるが、共通通貨ユーロを導入していない加盟国もある」
✅ 正しい。
正解。EUは域内関税の撤廃と人・資本の移動自由化を実現したが、ユーロはスウェーデンやデンマークなど未導入の加盟国もある。
②「EUのすべての加盟国が共通通貨ユーロを導入している」
❌ 誤り。
誤答理由: ユーロを導入していない加盟国が複数あり、全加盟国導入という説明は誤りである。
③「EU域内の貿易には、加盟国間でも高い関税が課されている」
❌ 誤り。
誤答理由: EUは関税同盟であり域内の関税は撤廃されている。高関税が課されるという説明は統合の根幹に反する。
④「EUの加盟国数は現在10か国である」
❌ 誤り。
誤答理由: EUの加盟国は27か国である。10か国はASEANの加盟国数であり、混同している。
覚えるポイント
- EUは27か国、域内関税撤廃・人の移動自由化
- ユーロ未導入の加盟国がある(スウェーデン・デンマークなど)
- イギリスは2020年に離脱
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。