TK8-002|地理総合・地理探究 対策問題
西ヨーロッパが高緯度のわりに冬でも温和な気候である理由として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
暖流の北大西洋海流とその上を吹く偏西風が、暖かく湿った空気を大陸へ運ぶから
この問題のポイント
西岸海洋性気候(Cfb)の成因を問う。暖流+偏西風という組み合わせが高緯度の温和さを生む、という理解が判断軸。
解説
西ヨーロッパの大部分は、パリやロンドンで北緯50度前後と、樺太や北海道よりも高緯度に位置する。それにもかかわらず冬が温和なのは、暖流の北大西洋海流と偏西風の働きによる。
メキシコ湾流から続く北大西洋海流がヨーロッパ西岸の海を暖め、その上を年間を通じて吹く偏西風が、暖かく湿った空気を大陸内部まで運ぶ。このため、気温の年較差が小さく、降水量が季節的に平均した**西岸海洋性気候(Cfb)が、西岸では北緯60度を超える高緯度まで広がる。
同じ緯度の大陸東岸(シベリアや中国東北部)が厳寒の冬となるのと対照的で、大陸西岸と東岸の気候の違いを示す代表例として頻出である。
内陸へ進むと海洋の影響が弱まり、東ヨーロッパでは年較差の大きい大陸性の気候(Df)へ移行する。また地中海沿岸は夏に乾燥する地中海性気候(Cs)**であり、ヨーロッパ内の気候の地域差も併せて整理したい。
ひっかけポイント
カナリア海流は寒流で、沿岸を暖める説明は誤り。緯度自体は高いので「低緯度だから」も成り立たない。暖流+偏西風のセットが正解の型。
選択肢の確認
①「季節風が夏に大量の降水をもたらすから」
❌ 誤り。
誤答理由: 季節風による夏の降水集中は東アジアなどの特徴で、年中偏西風の影響を受ける西欧の説明ではない。
②「赤道に近い低緯度に位置しているから」
❌ 誤り。
誤答理由: パリやロンドンは北緯50度前後の高緯度に位置し、低緯度だからという説明は事実に反する。
③「暖流の北大西洋海流とその上を吹く偏西風が、暖かく湿った空気を大陸へ運ぶから」
✅ 正しい。
正解。暖流の北大西洋海流の上を偏西風が吹き、暖かく湿った空気を大陸へ運ぶため、高緯度でも冬が温和になる。
④「寒流のカナリア海流が沿岸の空気を暖めるから」
❌ 誤り。
誤答理由: カナリア海流は寒流であり、沿岸を暖める説明は成り立たない。西欧を暖めるのは暖流の北大西洋海流である。
覚えるポイント
- 北大西洋海流(暖流)+偏西風で高緯度でも温和
- 西岸はCfb、内陸へ行くほど大陸性のDfへ
- 大陸西岸と東岸の気候差の代表例として頻出
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。